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2018/10/31

マウス開発研究室 高浪助教が日本神経内分泌学会若手研究助成金を受賞

高浪助教

マウス開発研究室 高浪景子助教が、10月27日~28日に開催されました第45回日本神経内分泌学会学術集会にて、「2018年度 日本神経内分泌学会若手研究助成金」を受賞しました。

この賞は、神経内分泌学の基礎的研究の発展を推進するために、40歳以下の若手研究者が取り組む研究の意義や独創性、計画の具体性ならびに実現性を選考し、授与される賞です。

▶ 学会HP:日本神経内分泌学会

▶ 課題名:「遺伝子改変動物を用いた難治性掻痒症におけるペプチドニューロンの機能解明」

マウス開発研究室 小出研究室

 

高浪助教より受賞のコメントが届いておりますのでご紹介します。

この度は、日本神経内分泌学会若手研究助成金を受賞することができ、大変嬉しく思っております。これまで神経内分泌学という観点から、ペプチド性ニューロンに着目し、痒みを伝達する神経回路の解明を行ってまいりました。今後は、遺伝子改変動物や野生由来動物を用い、慢性化した掻痒症の病態解明に取り組みたいと思っております。
2018/10/16

前島研究室 総研大生・永島さんが第56回日本生物物理学会年会で学生発表賞を受賞

永島さん

前島研究室 永島崚甫(総研大遺伝学専攻D5)が、先日岡山で開催された第56回日本生物物理学会年会で英語口頭発表をおこない、学生発表賞を受賞しました。


▶ 学会HP:第56回日本生物物理学会年会

▶ 演題:Chromatin stabilization regulated by transcription machinery


生体高分子研究室 前島研究室


 

永島さんより受賞のコメントが届いておりますのでご紹介します。

受賞できたのは研究室の方々のサポートはもちろんのこと、遺伝学専攻のカリキュラムにおいて英語での口頭発表が鍛えられたおかげです。ありがとうございました。
今回は、転写装置によるクロマチンの安定化を明らかにしたことが受賞につながりましたが、今後は、この研究の過程で見えてきた転写ハブの存在について、生細胞イメージングを主とした方法で明らかにしていきたいです。
2018/10/09

形質遺伝研究部門 中沢さんが Cold Spring Harbor Asia Meetings ポスター賞を受賞

中沢さん

形質遺伝研究部門 中沢信吾(総研大遺伝学専攻D5)さんが、先日、淡路夢舞台国際会議場で行われた Latest Advances in Development & Function of Neuronal Circuits においてポスター発表を行い、ポスター賞 を受賞しました。


残念ながら授賞式に出席できなかった中沢さんですが、翌日、総研大 学位記授与式にて 「SOKENDAI賞」を受賞しています。


▶ 学会HP:Latest Advances in Development & Function of Neuronal Circuits, AWAJI, JAPAN

▶ 演題:Differential dynamics of cortical neuron dendritic trees revealed by long-term in vivo imaging in neonates


形質遺伝研究部門 岩里研究室
2018/10/02

形質遺伝研究部門 中沢さんが「SOKENDAI 賞」を受賞

中沢さん(右)と総研大 長谷川学長
中沢さん(右)と総研大 長谷川学長

 総合研究大学院大学が、特段に顕著な研究活動および優れた学位論文を上梓し博士の学位を取得する者に対し、今期より 「SOKENDAI 賞」として表彰することとしました。その第一回を 形質遺伝研究部門 岩里研究室に所属する中沢信吾さんら三名が受賞しました。

・中沢信吾(形質遺伝研究部門 岩里研究室
 「Dynamic mechanism of neural circuit refinement in neonatal cortex」

 この研究を ”Research highlights” で公開しています。
 樹状突起が適切な方向に伸びる仕組み
 ―世界初:新生児マウス脳で神経細胞を長期間くり返し観察することに成功―

 授与式が2018年9月28日に学位記授与式の中で行われ、長谷川学長から賞状とトロフィーが贈られました。

 中沢さんは今回、遺伝学専攻の「森島奨励賞」も受賞しています。


中沢さんより受賞のコメントが届いておりますのでご紹介します。

この度は学位研究にたくさんの良い評価をいただき大変嬉しく思っております。指導教官をはじめ、多くの方のサポートがあったからこそこのような成果を上げることができました。
学位研究では「新生児脳の発達機構」をテーマと掲げ、新生仔マウス脳の長期生体イメージングという世界初の実験系を立ち上げることで、その仕組みの一端を明らかにすることができました。
論文を仕上げたことで見えてくる新しい世界というものもあり、次の(そしてその先の)自分の方向性を今まさに模索中です。新たな生物学的問いの解明に向けて今後も邁進していきたいと思います。
2018/10/02

障害物を検知して複製を停止させる機構―DNAポリメラーゼεによるヘリカーゼ活性の制御―

DNA polymerase ε-dependent modulation of the pausing property of the CMG helicase at the barrier

Kohji Hizume, Shizuko Endo, Sachiko Muramatsu, Takehiko Kobayashi and Hiroyuki Araki

Genes & Development 32:1315-1320, 2018 DOI:10.1101/gad.317073.118

細胞分裂に伴って染色体DNAは正確に倍化(複製)され、娘細胞へと分配されます。DNAの複製は染色体上の複数の場所から始まりますが、その後に鋳型となるDNAの傷や、DNAに強固に結合するタンパク質などが障害となり複製が停止したり,複製速度が低下したりすることが知られています。この現象は、染色体の維持と密接に結びついていると考えられていましたが、その機構は分かっていませんでした。今回我々は、鋳型DNAへのタンパク結合により複製が止まる反応を、精製した酵母のタンパク質から試験管内で再構成することに成功しました。そして、この試験管内反応を解析することにより、複製停止機構の一端を明らかにすることができました。DNA複製の最先端では、2本鎖DNAを1本鎖にほどくDNAヘリカーゼが働き、ほどかれた1本鎖DNAを鋳型にしてDNAポリメラーゼがDNA鎖を合成します。鋳型となるDNAにタンパク質が強固に結合していると、ヘリカーゼが止まるものと信じられていましたが、ヘリカーゼはタンパク質が結合していても2本鎖をほどくことができました。しかし、複製に必要なDNAポリメラーゼε(Polε)を加えると結合タンパク質に依存してヘリカーゼの反応が抑制されることが分かりました.これは、ヘリカーゼとDNAを合成するDNAポリメラーゼとが一体となって障害を検知し、対応する機構があることを意味しています。即ち、細胞は染色体上の障害を検知し複製速度を制御することによって的確に障害を乗り越えているのです。

Figure1

図:鋳型DNAにタンパク質(LacI)が強固に結合していると、DNAポリメラーゼε(Polε)が複製ヘリカーゼ(CMG)の活性を抑え複製は停止する。Polεが無いとCMGはタンパク質の結合した鋳型2本鎖DNAをほどき、複製は継続する。

2018/10/02

放送大学特別番組のお知らせ:新学術領域「冥王代生命学の創成」の研究成果が特集されます

国立遺伝学研究所の黒川顕 教授がプロジェクトの総括を務める文科省科研費・新学術領域研究「冥王代生命学の創成」の研究成果が「放送大学」の特別番組として特集されます。

「冥王代生命学の創成」では、研究成果を一般の方々にわかりやすく紹介するため、動画「全地球史アトラス」を制作しています。番組内では、動画「全地球史アトラス」を使用し、東京工業大学 丸山茂徳 特命教授、放送大学 大森聡一 准教授、タレント 篠原ともえさんによる座談形式で研究の最前線を紹介する内容となっています。

番組をお楽しみください。

放送スケジュール:

第一回「 “科学”からの招待状 ~地球と生命の誕生~ 」
    10月 6日(土) 21:00~21:45 BS2 31チャンネル(全国放送)
再   10月 7日(日) 06:45~07:30 BS2 31チャンネル(全国放送)
再々  10月27日(土) 21:00~21:45 BS2 31チャンネル(全国放送)

第二回「 “科学”からの招待状 ~人類につながる生命進化~ 」
    10月13日(土) 21:00~21:45 BS2 31チャンネル(全国放送)
再   10月14日(日) 06:45~07:30 BS2 31チャンネル(全国放送)
再々  10月28日(日) 21:00~21:45 BS2 31チャンネル(全国放送)

関連映像  全地球史アトラス(YouTube)
プレスリリース記事  動画「全地球史アトラス」の公開
放送大学特別番組
2018/10/01

10月1日付で助教が着任

2018年10月1日付けで遺伝研に助教が着任しました.

谷澤 靖洋:大量遺伝情報研究室・中村研究室


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