分子生命史研究室では以下の業務を担当していただける短時間雇用職員(技術補佐員)を募集いたします。
【仕事内容】 | 研究室で進める動物の生命情報を用いた解析およびデータ提供の補助 |
【募集人員】 | 1名 |
【応募資格】 | DNA・タンパク質の配列を用いた生命情報学的解析あるいはウェブサーバ管理などITエンジニアとしての経験があることが望ましい。 |
【採用時期】 | 2023年4月以降(応相談) |
【勤務時間】 | 月~金 9:00-16:00(昼休憩1時間)の範囲(週30時間以下)で応相談。 |
【給与・待遇】 | 所内規定に準じます。 |
【雇用期間】 | 年度契約、評価に基づき更新可。 |
【応募方法】 | 封筒またはメール件名に「分子生命史研究室 技術補佐員応募」と明記の上、履歴書(写真添付・メールアドレス記載)、職務経歴書を下記宛先まで郵送またはメールにて送信下さい。 書類審査後、書類選考通過者のみ面接を行い、採用を決定いたします。 面接についてはメールでご連絡いたします。 |
【応募期間】 | 適任者が見つかり次第締め切ります。 |
【備考】 | 提出して頂いた書類は、情報・システム研究機構個人情報保護規程に則り厳重に管理し、採用審査の用途に限り使用されます。これらの個人情報は正当な理由なく第三者への開示、譲渡及び貸与することは一切ありません。 また、お送りいただきました履歴書等の応募書類は返却せず責任をもって廃棄致しますこと、ご承知おき下さい。 |
【問合先・提出先】
〒411-8540 三島市谷田1111
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所
分子生命史研究室 工樂 樹洋
プレスリリース
Chromosome-scale genome assembly of a Japanese chili pepper landrace, Capsicum annuum ‘Takanotsume’
Kenta Shirasawa, Munetaka Hosokawa, Yasuo Yasui, Atsushi Toyoda, and Sachiko Isobe
DNA Research 2022 Dec 25 DOI:10.1093/dnares/dsac052
南米原産のトウガラシは、室町時代後期に日本に伝わり、各地でさまざまな地域品種が誕生しています。「鷹の爪」は江戸時代から栽培されていた在来系統のひとつですが、数あるトウガラシの中でも「鷹の爪」が香辛料として人気を博した理由や、どのような経緯で日本全国に広まったのかはわかっていません。
今回、「鷹の爪」の全ゲノムを解読し、12本の染色体のDNA配列(合計30億塩基対)を高精度に決定しました。そして、「鷹の爪」以外の14系統のトウガラシのゲノム情報と比較して、染色体構造の違いや塩基配列の違いを多数明らかにしました。
これらの情報から、「鷹の爪」が日本で広がった経緯が明らかになるかもしれません。さらに、「鷹の爪」がもつ強い抗ウイルス活性の利用や、多様なトウガラシを生み出すための品種改良が進むと期待されます。
本研究は、日本学術振興会のJSPS科研費(16H02535, 16H06279 (PAGS), 20H02981, 22H05172, 22H05181)の助成を受けて実施しました。
研究成果は国際学術雑誌 DNA Research において、12月25日(日)にオンライン公開されました。