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2012/08/24

分子機能研究室 鐘巻研究室の発表論文 Molecular Cell 誌 Previews 欄で紹介

分子機能研究室 鐘巻研究室 西村 浩平 研究員、深川 竜郎 教授、鐘巻 将人 准教授らの論文が、米国科学雑誌 Molecular Cellの2012年8月24日に発表され、なかでも重要な成果を紹介するCell 誌 Previews 欄に、”Unwinding to Recombine” と題した紹介記事が掲載されました。

→本研究成果の詳細 こちら
→Molecular Cell 誌Preview http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1097276512006922


写真: 左から 西村 浩平 研究員、鐘巻 将人 准教授
分子機能研究室 鐘巻研究室
2012/08/21

発生工学研究室の森本充助教がベストプレゼンテーション賞を受賞

系統生物研究センター 発生工学研究室の森本充助教が “FASEB Science Research Conferences: The Lung Epithelium in Health & Disease” においてポスター発表と口頭発表をおこない、 Jo Rae Wright Award (ベストプレゼンテーション賞)を受賞しました。 受賞の対象となった発表および研究内容は以下のとおりです。

学会: FASEB Science Research Conferences: The Lung Epithelium in Health & Disease
日時: 2012年7月22~27日
場所: 米国 Vermont州 Saxtons River
受賞テーマ:“Notch signaling regulates the spatial balance of lung epithelial cells”

[研究内容]
人 は常に息をしています。この当たり前な生理現象の中心にあるのが呼吸器です。高等動物の呼吸器は高効率にガス交換を行なうための特徴的な形態を持ち、呼吸 のために特殊な分化をした細胞で構成されています。私は気道における上皮細胞種間の数量的バランスが呼吸器の生理的・病理的機能に深く関わると考え、各気 道領域によって異なる数量的バランスで特殊化細胞が出現し、維持されるメカニズムの解明を目指しています。気道の上皮組織は複数の細胞種から構成されてい ますが、これらは全て胚発生中に存在する共通の幹細胞から発生できます。近年、呼吸器の発生・再生に関する遺伝子が徐々に明らかになってきました。私たち はマウス発生工学を用いた解析により、主要な気道上皮細胞の分布パターンが、組み合わせの異なるNotchリガンド – レセプターの相互作用で成り立っていることを発見しました。この発見をもとに、気道上皮における機能的細胞分布パターンを形成するための Developmental Strategyについて研究をしています。



発生工学研究室 相賀研究室
2012/08/07

生態遺伝学研究室の研究員、石川麻乃さんが最優秀口頭発表賞を受賞

生態遺伝学研究室の石川麻乃研究員(学術振興会特別研究員)が、米国シアトルで開催されました第7回国際トゲウオ学会(Stickleback2012)で、最優秀口頭発表賞のポスドク部門の第1位を受賞しました。

国際トゲウオ学会は、トゲウオを題材に研究する100人以上の世界中の研究者が3年に一度集まり、ゲノミクス、生態学、進化生物学、生理学など多様 な分野について議論する学会です。今回は、シアトル市近郊のベインブリッジ島にて7月29日から8月3日まで5泊6日で行われ、未発表の最先端の研究成果 が報告されるとともに活発な議論が行われました。学会の合間の活発な議論の中から共同研究が発生して行くというトゲウオを題材に研究する者たちにとっては 大変意義深い学会です。

このトゲウオ学会にて、石川研究員は、海と淡水を回遊する回遊型イトヨと淡水に一生とどまる淡水型イトヨについて、日の長さに応じて表現型を変化さ せる表現型可塑性(Phenotypic plasticity)の遺伝子発現レベルでの違いをまず明らかにし、その遺伝基盤を網羅的なゲノムスクリーニングから古典的な掛け合わせまでを駆使して 明らかにしていくプロジェクトの進展について発表しました。その学際的な手法が高く評価され、言葉の壁を越えて欧米の学者を押さえて受賞しました。


第1位の景品のワイン(トゲウオという名前のワイン)を前に、景品のイトヨのぬいぐるみを手に喜ぶ石川研究員(右)
生態遺伝学研究室 北野研究室

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