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2011/04/11

生態遺伝学研究室の北野潤 特任准教授が平成23年度の文部科学大臣表彰(若手科学者賞)を受賞

北野准教授

生態遺伝学研究室の北野潤(特任准教授)が、平成23年度の文部科学大臣若手科学者賞を受賞しました。本賞は、高度な研究開発能力を有する若手研究者を表 彰することを目的に、萌芽的な研究や独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に贈られる賞であ ります。4月11日の午後2時に文部科学省より発表されました。北野博士が取り組んできた「トゲウオ科魚類における多様性進化の遺伝機構の研究」が評価さ れたものです。 北野特任准教授は、トゲウオ科魚類のイトヨをモデル系として、種分化と適応進化の分子遺伝機構に関する最先端の研究成果 を数多くあげてきました。近年、進化の遺伝基盤を解明する研究分野は急速に進展しており、生物多様性の保全からも注目されています。北野博士は、特定の手 法や分野にとらわれることなく、地道な記載研究から始まり、遺伝学、 生態学、行動学、生理学などの複数の手法を駆使することによってこの課題に取り組んできました。まず、日本海と太平洋のイトヨが種分化の研究に最適である ことを詳細な記載研究で明らかにしたのち、これら2型のイトヨの間に働く生殖隔離機構を解明するとともに、日本海型イトヨと太平洋型イトヨは性染色体転座 により性染色体構造が分化していることや、その領域に雑種不妊および行動隔離に重要な求愛行動の遺伝子が集積することなどを明らかにしました。また、人為 的な環境改変に対して、単一遺伝子のアリル頻度が変化することによって、わずか数十年の間に形態を急激に進化させたイトヨ集団を発見し、人為的環境撹乱下 での生物の適応機構という社会的注目を集める現象の遺伝機構に新しい洞察を与えました。このように、種分化と適応進化の遺伝機構を解明してきた一連の業 績、並びに、発展性が高く評価されました。

生態遺伝学研究室の北野潤・特任准教授が、平成23年度の文部科学大臣表彰(若手科学者賞)を受賞しました

生態遺伝学研究室 北野研究室

2011/04/06

分子遺伝研究部門 深川研究室 発表論文J. Cell Biol. “In Focus”欄にて紹介

分子遺伝研究部門 深川研究室 鈴木 應志研究員、堀 哲也助教、西野 達哉助教、深川 竜郎教授らの論文が米国科学誌J. Cell Biol.にて2011年4月4日に発表され、なかでも重要な成果を紹介するJ. Cell Biol. “In Focus”欄に、”Kinetochores feel the pull(動原体は引っ張る力を感知している)”と題した紹介記事が掲載されました。 分子遺伝研究部門 深川研究室 発表論文J. Cell Biol. 写真左から 西野達哉助教 堀哲也助教 鈴木應志研究員 深川竜郎教授 →本研究成果の詳細はこちら : 微小管からの張力によって動原体が伸びる →J. Cell Biol. “In Focus” はこちら : http://jcb.rupress.org/content/193/1/3.full 分子遺伝研究部門・深川研究室
2011/04/05

初期発生研究部門 川上研究室 発表論文PNAS “In this Issue”欄にて紹介

初期発生研究部門 川上研究室 武藤 彩研究員、川上 浩一教授らの論文が米国科学誌PNASにて2011年3月7日に発表され、なかでも重要な成果を紹介するPNAS “In This Issue”欄に、”Technology illuminates zebrafish neural circuits(テクノロジーがゼブラフィッシュの神経回路を明るく照らす)”と題した紹介記事が掲載されました。
武藤 彩 研究員 川上 浩一 教授
→ 本研究成果の詳細はこちら:  http://www.nig.ac.jp/nig/ja/2011/03/research-highlights_ja/神経細胞の発火をリアルタイムで観察する.html → PNAS “In This Issue” はこちら:  http://www.pnas.org/content/108/13/5141.full 初期発生研究部門 川上研究室

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