遺伝学コースのカリキュラムの目的は、自立的で創造性に富み、世界的に活躍できる研究者を養成することである。学位授与方針で要求される能力が全て身につくように教育科目を以下のように編成している。
修了時に学位取得要件を満たせるようにバランス良く計画的に履修すること。「先端学術院特別研究I-V」「遺伝学プログレスI-V」「遺伝学論文演習I-V」の3科目は研究者としての能力をつけるために不可欠なので、全課程を通して毎学期必ず履修する。遺伝学コース生として必ず知っておくべき内容は履修推奨科目「分子細胞生物学1,2」「進化ゲノム生物学」「遺伝学」「発生生物学1,2」で提供する。5年一貫制博士課程学生は2年次までにこれらの科目を全て履修することが望ましい。なお博士号学位取得のためには、5年一貫制博士課程学生は「先端学術院特別研究ⅠA~VB」20単位を含む42単位以上を、博士後期課程学生は「先端学術院特別研究ⅢA~VB」12単位を含む16単位以上を修得しておく必要がある。各科目の履修にあたっては、あらかじめシラバスをよく読んで、学習目標や学習方法について理解しておくこと。
科目レベルでの評価については、各科目のシラバスに規定する様々な観点から「A,B,C,D」で成績を判定する。各学生の研究能力を最も直接的かつ客観的に評価することになる「遺伝学プログレスI-V」では、主任指導教員以外のプログレス教員が、通常の「A,B,C,D」評価に加えて書面による報告書を作成して客観的評価をおこない、その報告を当該学生と全教員との間で共有する。
教育課程レベルでの評価としては、5年一貫制博士課程学生が2年次から3年次に進級する際に「進級資格審査」を行う。審査は「遺伝学プログレスIIB」として行い、提出された研究レポートと、公開口頭発表、質疑応答を基に、生命科学(遺伝学)における学識の深さと、自立した研究者として育ってゆけるかどうかについて、主任指導教員以外の4名のプログレス教員が審査する。不合格となった場合は、再度「遺伝学プログレスIIB」を履修することになる。