Archive

2012/04/27

国立遺伝学研究所 一般公開2012 動画を公開

2012年4月7日(土)国立遺伝学研究所 一般公開2012が開催されました。晴天に恵まれ、約9000人の来場者がありました。

構内の桜、講演会、展示の様子(動画)を、You Tube遺伝研channelにて公開しました。
2012/04/11

遺伝学講演会「三島サイエンスフォーラム:ゲノムDNA研究の世界最前線」を遺伝学講演会「三島サイエンスフォーラム:ゲノムDNA研究の世界最前線」を4/21(土)に開催

このほど、国立遺伝学研究所の教授を含む研究者グループが「生きた化石」といわれる深海魚シーラカンスの全ゲノム塩基配列を解読し、ひれしか持たない魚類 から四つの足を持つ哺乳類など陸上動物への進化過程について重要な情報が得られるのではないかと話題になっています。三島市では、市内の貴重な知的財産で ある遺伝学研究所を広く知っていただくとともに市民に最新科学の知識に触れていただくことを目的に、下記のとおり講演会を開催します。
→日時 4月21日(土)午後2時から(午後1時30分 開場)
→場所 日本大学国際関係学部 三島駅北口校舎 大教室 (三島市文教町1丁目9-18)
→講師・内容  東京工業大学大学院生命理工学研究科 岡田 典弘 教授   「生きた化石:シーラカンスのゲノム解読」 国立遺伝学研究所副所長 五條堀 孝 教授   「ゲノムDNA情報が拓く新しい社会:健康・食料・環境のこれから」
→申込み 4月16日(月)までに、電話・FAXまたはメールで政策企画課へ
→定員 400名 (先着順)
→参加費 無料
→パンフレット (PDF)
2012/04/11

細胞遺伝研究部門の小林武彦教授が平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞

細胞遺伝研究部門の小林武彦教授が平成24年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しました。本賞は我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は開発を行った個人又はグループに贈られる賞です。
小林教授はゲノムの改変、特に遺伝子の増幅機構の研究に携わり、増幅遺伝子の代表格であるリボソームRNA遺伝子の増幅機構を解明しました。

→受賞題目「細胞内の遺伝子増幅機構及びその生理作用の研究」

遺伝子増幅とは遺伝子がコピー数を増やす現象で、生物の進化や環境適応の過程で重要な役割を果たしてきました。
医学の分野では癌遺伝子の増幅は癌の悪性化を引き起こし、その治療に用いる抗がん剤も薬剤耐性遺伝子の増幅により効果が妨げられています。
最近の一卵性双生児の研究では、生後の遺伝子のコピー数の変化が兄弟の「個性」を作り出していることも判ってきました。
このように遺伝子増幅は生物学的、医学的に重要な生命現象であるにも関わらず、そのメカニズムはよく判っていませんでした。
本受賞研究では遺伝子増幅を示すリボソームRNA遺伝子をモデルに、その分子メカニズムを解明しています。
また、増幅した遺伝子群は染色体の不安定化を引き起こしやすく「細胞老化」の一因となることも合わせて発見されました。
本成果は次世代医療に貢献が期待されるヒトゲノム研究においてその構造的基盤を支えると共に、超高齢化社会を迎える我が国の重要課題の1つである「加齢に伴う疾患の発症メカニズム」の解明に繋がる研究です。




細胞遺伝研究部門 小林研究室
2012/04/11

運動神経回路研究室の平田普三准教授が平成24年度の文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞

運動神経回路研究室の平田普三准教授が、平成24年度の文部科学大臣表彰の一つ、若手科学者賞を受賞しました。同賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研 究を行うなど、高度な研究開発能力を持ち、顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者に贈られる賞であり、2012年4月17日に東京虎ノ門の文部科 学省で表彰式が行われました。


→受賞題目「脊椎動物の運動システム発達における分子基盤の研究」 脊椎動物が胎児期から幼少期、成体へと成長する過程でどのように運動機能を獲得し発達させるかについては、特に胎児期での解析が容易ではないことも あり、多くの謎が残されてきました。平田准教授は、発生が早く、遺伝学・生理学が可能なゼブラフィッシュをモデルに用いることでこの困難を解決し、細胞間 の電気的結合が未熟な神経活動を補正することや、グリシンによる抑制性神経伝達が運動リズムの生成に必要であることを明らかにするなど、運動システムの発 達に関するに数多くの研究成果をあげてきました。また、ゼブラフィッシュ突然変異体を運動障害の新しい疾患モデルとして確立し、薬剤や核酸誘導体の導入に よる運動機能回復に成功するなど、ヒトの病気の理解と治療を視野に入れた研究も発展させてきました。さらに最近は運動制御に必要なグリシン作動性シナプス が運動発達期に可塑的に形成されることを見出し、その分子基盤の解明も進めるなど、運動発達の理解と操作を目指して研究を進めています。本賞はこれら、平 田准教授が取り組んできた「脊椎動物の運動システム発達における分子基盤の研究」に関する一連の研究業績、ならびにその発展性が評価されたものです。

運動神経回路研究室 平田研究室

  • X
  • facebook
  • youtube