9月30日をもって緊急事態宣言等が全国的に解除されました。静岡県の警戒レベルは、10月15日現在、「3」(県内注意・県外一部警戒)(レベル6が最高)となっており、今後は感染防止対策を図りつつ、徐々に「ゆるり」と社会経済活動の正常化を進める、としております。しかし、その前提は「感染状況が落ち着いていること」です。新たな変異株の出現によっては第6波が来ることも懸念されますので、これまでと同様に気を緩めることなく感染対策に取り組むことが重要です。
このような状況における研究所の対策レベルは下記の通りに定め、急激な感染拡大を抑制するためにも、感染リスクを回避する行動を徹底します。以下の対策方針は、所員がワクチン接種したことを前提として立てていますが、ワクチン未接種の方にも十分配慮します。
これまでの感染防止対策を継承した「遺伝研感染対策5つの基本」
〇マスク着用の徹底
〇換気の実施
〇手指消毒
〇健康観察
〇会食は黙食
研究所の各対策
在宅勤務の推奨。オンラインでの打合せ等を活用。時差通勤するなど感染拡大防止に最大限配慮。
研究指導・研究打合せや講義について対面とオンラインの併用。
対面会議を開催する場合は、感染拡大防止に最大限配慮。
出張及び外勤を行う前2週間、出張及び外勤中、出張及び外勤後2週間の健康観察の実施。
来所者(納品業者等の短時間の来所者を除く)へのお願いとして、来所前2週間及び来所中は健康観察結果を健康観察票に記録するよう依頼。入館時のマスク着用及び手指消毒など、「遺伝研感染対策5つの基本」を遵守するよう依頼。
これまで新型コロナウイルスによる感染は、接触による感染、唾液などの飛沫による感染が主要な経路とされていましたが、最近の研究では空気感染により感染が成立していると考えられています。また、ワクチン接種後も感染が成立する、いわゆるブレークスルー感染が顕在化し、ワクチン接種による感染防御が困難であることが明らかになってきています。そしてこのウイルス感染症の特徴は、感染後発症前から他人に移す可能性があること、感染していても無症状な場合があることです。すなわち自らが感染者になっていてもすぐにはわかりません。
今後も感染を拡大させないためにも、「人にうつさない」、「人からうつされない」、「自分が感染しているかもしれない」という意識を強く持ち、マスク着用の徹底はもとより、部屋の換気、手指消毒など、これまで同様の感染拡大防止措置が必要です。
2021年10月15日
情報・システム研究機構
国立遺伝学研究所長
花岡 文雄
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