新型コロナウイルス感染症に関する遺伝研の対応について【2020年7月31日版】

HANAOKA, Fumio

新型コロナウイルスの感染拡大が全国的に勢いを増し、当研究所の通勤圏でもある東京、神奈川など特に人口の多い地域は深刻な状況となっています。静岡県でもクラスターや散発的な感染が発生しており、7月28日に県の警戒レベルが4(県内警戒・県外警戒)に引き上げられました。アラートによる移動制限は、東京都への移動が回避、神奈川県や愛知県等への移動が特に慎重に行動、とされています。このような状況に鑑みて、研究所における対策レベルを再び引き上げることとしました。

新型コロナウイルス感染状況は予測が付かず、わずかな期間で劇的に変化しています。研究所の対策も、国や県の要請や緩和、感染状況等を踏まえて随時判断を行っていきます。同時に、職員一人一人が感染予防に留意して、感染リスクを最小限に抑える行動を実施します。

【1】勤務等

感染拡大防止に最大限配慮した上での勤務とします。打合せ等は可能な限りオン
ラインで実施し、公共交通機関を利用する通勤者は時差出勤を励行します。公共交通機関を長時間利用する通勤者やクラスターの発生などで感染拡大が確認された市区町村からの通勤者は原則在宅勤務とします。

【2】教育

授業はオンライン授業を基本としますが、必要に応じて対面授業を可とします。対面授業の場合は、「【3】会議」に準じて実施します。また、研究指導・研究打合せは、可能な限りオンラインで実施します。所内福利施設の使用を許可しますが、使用に際しては徹底した感染防止対策を行います。

【3】会議

オンライン会議を基本とします。やむを得ず対面会議を開催する場合は、密閉、密集、密接の3悪条件を避けるために会議はより大きな部屋を使用します。

【4】出張、外勤

出張及び外勤は原則禁止します。やむを得ず出張及び外勤を行う場合は、帰宅後、在宅勤務を行う等、人との接触を回避します。やむを得ない海外への出張は、日本からの入国制限措置及び入国後の行動制限措置が取られていない国でかつ、外務省の感染症危険レベル1の国のみとします。

【5】来所者の扱い

感染者の多い地域からの来所者の訪問を原則禁止します。来所者(納品業者等を含む)には、入館時の手指消毒およびマスク着用など感染拡大防止のための最大限のご協力をお願いしております。また、来所を伴う共同研究、研究会は原則延期します。

【6】一般感染症対策の徹底

ウイルスは手を介して、目、鼻、口に入ります(接触感染)。人が触るものには、ウイルスがついているという認識でこまめな手洗いを励行します。咳や会話で飛び散る唾液などの飛沫も主な感染経路です(飛沫感染)。そしてこのウイルスの特徴のひとつは感染しても発症しない人が多い、すなわち自らが感染者になっていてもすぐにはわかりません。他者と接する際や共用の場所ではマスクの着用を徹底します。不要な外出を避けることや人と人との間隔はできるだけ開けることを実践し、接触を避けるよう心がけます。これらの実践を通して、感染拡大のリスクを減らします。

新型コロナウイルス感染症は、非常に軽症か無症状の場合があります。つまり、自分が感染していることに気付いていない人もいるということです。感染症を拡大させないためにも、「人にうつさない」、「人からうつされない」、「自分が感染しているかもしれない」という意識を強く持ち、一般感染症対策の徹底と日々の健康観察を欠かさず行なってください。また、僅かでも健康に不安が確認された場合は、無理に出勤・外出せず健康観察をしばらく続けることが大切です。

全国的な拡大に伴い静岡県内での感染者数も増加してきています。遺伝研は、引き続き感染拡大防止への対策に取り組みます。

2020年7月31日

情報・システム研究機構
国立遺伝学研究所長
花岡 文雄

関連情報ホームページ

▶︎【厚生労働省】新型コロナウイルス感染症について

▶︎【文部科学省】新型コロナウイルスに関連した感染症対策に関する対応について

▶︎【外務省】海外安全ホームページ

遺伝研の対応に関する過去のアナウンス

▶︎【2020年7月2日版】

▶︎【2020年5月27日版】

▶︎【2020年5月15日版】

▶︎【2020年4月21日版】


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