2024/08/01

昆虫からほ乳類まで保存的な遺伝子がオサムシの適応放散に関わる

プレスリリース

odd-paired is involved in morphological divergence of snail-feeding beetles

Junji Konuma*, Tomochika Fujisawa, Tomoaki Nishiyama, Masahiro Kasahara,Tomoko F. Shibata, Masafumi Nozawa, Shuji Shigenobu, Atsushi Toyoda,Mitsuyasu Hasebe, Teiji Sota*
* 責任著者

Molecular Biology and Evolution (2024) 41, msae110 DOI:10.1093/molbev/msae110

プレスリリース資料

東邦大学の小沼順二准教授と京都大学の曽田貞滋教授(現・名誉教授)を中心とする研究グループは、ヒトの頭の形に関わる遺伝子と同じ遺伝子が、カタツムリ食のオサムシの1種、マイマイカブリの頭の形を決めていることを発見しました。この遺伝子の変異によって、マイマイカブリは、地域によって頭が細長い形と太短い形に分かれ、それぞれ違った方法でカタツムリを食べるように適応しています。この遺伝子は多くの動物が保有している保存性の高い遺伝子ですが、甲虫の形態の多様性に重要な役割を果たしている可能性があります。この研究成果は、雑誌「Molecular Biology and Evolution」の2024年6月号に発表されました。

本研究はMEXT/JSPS科研費(JP24770020, JP15K18615, JP21K06340, JP23128507, JP25128707, JP18H04010, JP22128001, JP22128008, JP221S0002)などの支援を受け行われました。

本研究の一部は「ゲノム支援(JP221S0002)」の研究課題として行われました。

図: 狭頭型アオマイマイカブリと巨頭型サドマイマイカブリと雑種個体


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