2014/07/02

動植物の性決定システムは実に多様

生態遺伝学研究室・北野研究室

Sex Determination: Why So Many Ways of Doing It?

Bachtrog, D., Mank, J. E., Peichel, C. L., Kirkpatrick, M., Otto, S. P., Ashman, T. L., Hahn, M. W., Kitano, J., Mayrose, I., Ming, R., Perrin, N., Ross, L., Valenzuela, N., and Vamosi, J. C. (2014) PLoS Biology 12(7): e1001899.  doi:10.1371/journal.pbio.1001899

動植物の性決定システムは実に多様です。例えば、哺乳類では殆どがXYシステム(Y染色体上にオス決定遺伝子がのっている場合)によって性が決定されますが、魚類では、XYに限らずZW(W染色体上にメス決定遺伝子がのっている場合)や性染色体の同定できないような種も多数あります。生態遺伝学研究室の北野特任准教授は、米国進化統合センター(NESCent)のコンソーシアムのメンバーに招かれ、動植物にまたがるデータベースの作成に貢献しました。このデータベースを公開するとともに、それにともなって総説をPLoS Biologyに執筆しました。現在、このデータベースをもとに、性決定システムの進化様式や性決定システムの違いが他の進化過程に与える効果について研究しています。

本研究の一部は、新学術領域研究の助成のもと行われました。

Figure1

性決定システムが多様であることを示す。Bachtrog et al. (2014) PLOS Biologyより。


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