社会行動を自動解析するフリーウェアを新たに開発

A male-specific QTL for social interaction behavior in mice mapped with automated pattern detection by a hidden Markov model incorporated into newly developed freeware

Toshiya Arakawa1, Akira Tanave1, Shiho Ikeuchi, Aki Takahashi, Satoshi Kakihara, Shingo Kimura, Hiroki Sugimoto, Nobuhiko Asada, Toshihiko Shiroishi, Kazuya Tomihara, Takashi Tsuchiya, Tsuyoshi Koide. ※1 equally contributed. Journal of Neuroscience Methods Available online 21 April 2014 doi:10.1016/j.jneumeth.2014.04.012

プレスリリース資料

マウスの社会行動の解析はヒトの社会性関連疾患の理解の上でも重要な研究ですが、その解析手法は主に実験者による行動観察に依存しており、膨大な時間と労力を要することが研究上の大きな支障となっています。

 大学院生の田邉彰さんと小出剛准教授らは共同研究者らと共に、隠れマルコフモデルを用いて、2個体のマウスの様子を撮影したビデオ画像から、実験者による行動観察に準じたレベルで社会行動を自動推定するプログラムを作製しました。さらに、このプログラムを組み込み、社会行動の動画撮影記録からその位置情報のトラッキング、社会行動の自動推定、さらにその解析結果の出力までを行うフリーウェアソフト DuoMouseを新たに開発しました。

また、DuoMouseを用いて実際にマウス社会行動にかかわる遺伝子座のマッピングに成功し、DuoMouseが遺伝子マッピングや薬理効果の解析など、多数の個体の解析が要求される実験に有効に利用できることを示しました。

このDuoMouseは研究所のホームページより公開しており、今後社会行動の解析に取り組む多くの研究者の研究活動に貢献するものと期待されます。 (http://www.nig.ac.jp/labs/MGRL/DuoMouse.html)

本研究は情報・システム研究機構新領域融合プロジェクト(遺伝機能システム学)、科学研究費補助金(23650243, 25116527)、国立遺伝学研究所共同研究(2010-A40, 2012-A85)の支援を受けて行われました。

Figure1

社会行動を自動解析するための隠れマルコフモデルの概念図とDuoMouseの解析結果表示ページ


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