多細胞構築研究室・澤研究室

線虫を用いた発生細胞生物学

教員




Research Summary

体が透明な線虫C. elegans は細胞レベルでの研究に最適です。線虫を構成する多様な細胞は非対称分裂によって作られます。分裂時にβカテニンなどを非対称に局在させて異なる娘細胞を作ります。同様な局在はマウスの幹細胞でも観察されています。この局在は同じ方向性を持っているので、全ての細胞は前後の方向を知っています。どのように細胞が方向を知り、非対称に分裂し、娘細胞間で異なる遺伝子を発現して特異的な運命を獲得しているのか研究しています。また、基底膜成分の分泌や細胞浸潤の機構についても研究しています。

非対称分裂前(A)、分裂終期(B)でのβカテニンの非対称な局在。矢頭は細胞の輪郭。(C)表皮幹細胞(水色)の極性方向(矢印)は三種類のWnt分子(CWN-1, CWN-2, EGL-20)によって冗長的に制御されている。野生型(D)と新規変異体(E)の咽頭における基底膜蛋白の局在。変異体では蛋白が凝集し分泌されない。

Publications

Ihara, S., Hagedorn, E. J., Morrissey, M. A., Chi, Q., Motegi, F., Kramer, J. M., and Sherwood, D. R. (2011). Basement membrane sliding and targeted adhesion remodels tissue boundaries during uterine vulval attachment in C. elegans. Nat Cell Biol 13, 641-651.

Sugioka, K., Mizumoto, K. and Sawa, H. (2011). Wnt regulates spindle asymmetry to generate asymmetric nuclear β-cateninin C. elegans. Cell 146, 942-954.

Yamamoto, Y., Takeshita, H. and Sawa, H. (2011). Multiple Wnts redundantly control polarity orientation in Caenorhabditis elegans epithelial stem cells. PLoS Genetics 7, e1002308.