ポスドクとしてスイスへ渡った後、アメリカを中心に13年間の海外生活を経験した。帰国して日本の研究環境に身を置いてみると、日本と海外の違いが見えてきた。「研究の質」そのものに差があるわけではない。しかし、研究成果を測る「論文の質」は欧米諸国に劣る。「次世代の研究者がグローバルに活躍するために自分ができること」を広海教授は遺伝研で実践する。