アサガオの全ゲノム解読 ― アサガオの学術研究100年目のイノベーション

Press Release

Genome sequence and analysis of the Japanese morning glory Ipomoea nil

Atsushi Hoshino, Vasanthan Jayakumar, Eiji Nitasaka, Atsushi Toyoda, Hideki Noguchi, Takehiko Itoh, Tadasu Shin-I, Yohei Minakuchi, Yuki Koda, Atsushi Nagano, Masaki Yasugi, Mie Honjo, Hiroshi Kudoh, Motoaki Seki, Asako Kamiya, Toshiyuki Shiraki, Piero Carninci, Erika Asamizu, Hiroyo Nishide, Sachiko Tanaka, Kyeung-Il Park, Yasumasa Morita, Kohei Yokoyama, Ikuo Uchiyama, Yoshikazu Tanaka, Satoshi Tabata, Kazuo Shinozaki, Yoshihide Hayashizaki, Yuji Kohara, Yutaka Suzuki, Sumio Sugano, Asao Fujiyama, Shigeru Iida, and Yasubumi Sakakibara

Nature Communications. 7, Article number: 13295 (2016) DOI:10.1038/ncomms13295

プレスリリース資料

基礎生物学研究所の星野敦助教、慶應義塾大学理工学部の榊原康文教授、九州大学大学院理学研究院の仁田坂英二講師らは、日本独自の研究資源であるアサガオの全ゲノム配列をほぼ完全に解読することに成功しました。アサガオが約43,000個の遺伝子をもっていることや、その多彩な品種を生み出すもとになった動く遺伝子(トランスポゾン)のゲノム上の分布状況、「渦」と呼ばれる変異の原因遺伝子なども新たに判明しました。アサガオは日本伝統の園芸植物であり、花色や形態形成などの分子遺伝学的な解析材料としての重要性から、活発に研究されています。今回の成果によりゲノム情報基盤が整備されたことで、アサガオがモデル植物として世界中のより多くの研究者に活用されることが期待されます。本研究成果は2016年11月8日に国際学術誌 “Nature Communications”(ネイチャー・コミュニケーションズ)に掲載されます。本研究は文部科学省科学研究費新学術領域研究「ゲノム支援」(代表:小原雄治 国立遺伝学研究所)の一環として実施されました。

国立遺伝学研究所 生命情報研究センター比較ゲノム解析研究室 豊田敦特任教授、先端ゲノミクス推進センター 藤山秋佐夫特任教授、野口英樹特任准教授らのグループは第2世代、第3世代シーケンサーを駆使して全ゲノムデータを提供するとともに、断片化したDNA配列の再構築に関する技術サポート、BACライブラリの両端ならびに全長配列の決定、遺伝子多型解析などに用いられるRad-seqサンプルの配列決定などで本研究に貢献しました。

Figure1

図1 さまざまな色とかたちのアサガオ

Figure1

図2 左:全ゲノム解読を行ったアサガオの実験系統、東京古型標準型。 右:変化アサガオ「渦小人」


  • Twitter
  • facebook
  • youtube