北野潤教授が日本学術振興会賞を受賞

トゲウオ

森誠一氏より提供

生態遺伝学研究部門の北野潤教授は、第12回日本学術振興会賞を受賞することが12/18に発表されました。日本学術振興会賞は、創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見い出し、早い段階から顕彰するこ とで、その研究意欲を高め、研究の発展を支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界の トップレベルにおいて発展させることを目的として設立された賞で、本年度は人文学、社会科学及び自然科学の全分野の254名の推薦の中から25名が選ばれました。

受賞の対象となったのは「トゲウオ科魚類における種分化と適応進化の遺伝機構の研究」で、北野教授は、日本や北米のトゲウオ科に属するイトヨを用いて、野生生物の生態・行動・生理的形質の地道な記載的研究から種分化や適応に関わる問題を抽出し、それらの分子遺伝機構を次々に明らかにしてきました。例えば、求愛行動など種分化に関わる遺伝子群が性染色体に移動して局在することで種分化を促進したと考えられる例、天敵防御に重要な鱗板の数が湖水の透明度の変化に対応して単一遺伝子の頻度を変化させて数十年で適応進化した例、イトヨが海域から淡水域へ生息地を変える際に甲状腺機能を制御する遺伝子の変化により適応したと考えられる例などを明らかにしてきました。類似の研究は現在世界で活発に行われているが、北野教授の研究活動はこれらの研究分野を先導していることが高く評価されました。

平成28年2月24日(水)に日本学士院において授賞式が行われる予定です。


日本学術振興会HP: 日本学術振興会賞

生態遺伝学研究部門 北野研究室


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