2025/04/30

五條堀孝遺伝研名誉教授が瑞宝中綬章を受章

本研究所の名誉教授である五條堀孝博士が、令和七年度春の叙勲において瑞宝中綬章を受章されました。

略歴:

1974年九州大学理学部卒、理学博士(九州大学、1979)。テキサス大学ヒューストン校集団遺伝学センター上級研究員等を経て、1983年に国立遺伝学研究所生理遺伝部研究員となる。同研究所にて集団遺伝研究系助教授、遺伝情報研究センター教授、遺伝情報研究センター長、生命情報・DDBJ研究センター長、副所長に就任した。国立遺伝学研究所名誉教授・総合研究大学院大学名誉教授(2014)。その他、東京大学特任教授(2012)、アブドラ国王科学技術大学特別栄誉教授(2013)、早稲田大学招聘研究教授(2015)、財団法人マリン・オープンイノベーション機構研究所長(2019)、台湾国立成功大学玉山教授(2023)等。専門は進化遺伝学、分子進化学、集団遺伝学、情報生物学。紫綬褒章受章(2009)。

功績:

五條堀博士は、ゲノム情報を活用した進化研究の先駆者であり、進化遺伝学や分子進化学の分野で国際的に優れた業績を挙げてこられました。また、日米欧が連携して進める国際DNAデータバンクの構築・研究開発にも尽力され、情報生物学の発展に大きく貢献されています。
さらに、ゲノムレベルでの遺伝子解析や集団遺伝学における研究活動を通じて、博士の研究成果は疾病の予防や治療など、社会への実践的な貢献にもつながっています。 加えて、科学技術の社会的応用や科学啓発活動にも積極的に取り組まれ、市民向けの講演や執筆を通じて、ゲノム科学の理解促進と知識の普及にも寄与されています。


リストに戻る
  • X
  • facebook
  • youtube