佐々木研究室・遺伝子量生物学研究室

真核細胞の新しいDNAの形、環状DNAについて包括的に理解する

教員

佐々木真理子

准教授

 

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Research Summary

がん細胞では、ゲノム安定性維持機構が破綻し、染色体の一部が環状化したDNAが産生されます。この環状DNAにはがん遺伝子などが含まれ、がんの発症や進行、抗がん剤への耐性獲得に寄与すると考えられています。また、ヒトの正常細胞や他の生物において、異なる種類の環状DNAが観察されていますが、その機能については未解明な点が多く残されています。私たちの研究室では、多角的なアプローチを用いて、様々な環状DNAの生成機構およびその機能を理解することを目指しています。

(A)がん細胞では、がん遺伝子や薬剤耐性遺伝子を含む領域が、染色体上で増幅したり、環状化したDNAが産生されることによって遺伝子のコピー数が増加する。(B)大腸がん由来の細胞COLO320DMでは、環状DNAが蓄積している(矢印)。

研究活動の紹介動画

Selected Publications

Sasaki M, Kobayashi T. Regulatory processes that maintain or alter ribosomal DNA stability during the repair of programmed DNA double-strand breaks. Genes Genet Syst. 2023 Sep 30;98(3):103-119.

Sasaki M, Kobayashi T. Ctf4 Prevents Genome Rearrangements by Suppressing DNA Double-Strand Break Formation and Its End Resection at Arrested Replication Forks. Mol Cell. 2017 May 18;66(4):533-545.e5.

Yokoyama M, Sasaki M, Kobayashi T. Spt4 promotes cellular senescence by activating non-coding RNA transcription in ribosomal RNA gene clusters. Cell Rep. 2023 Jan 31;42(1):111944.


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