有田研究室 生命ネットワーク研究室 多田 一風太 さん

多田 一風太
遺伝研を知ったきっかけは?
高校生の頃に現在の指導教員である有田先生から講義を受けた経験があり、有田先生が東京大学から異動された先が遺伝研だったため、そこで初めて遺伝研の存在を知りました。
どうして遺伝研を選んだのですか?
体験入学制度を利用して有田研で一週間研究を行い、遺伝研の良さを肌で感じたからです。特に金銭面に不安があったので、先輩方から直接お話を聞けて非常に参考になりました。また、豊富な学生支援制度と特殊な入試形式も、遺伝研を選んだ大きな要因です。
入試の思い出は?
遺伝研の入試は、考える力を問うような筆記試験なので、特に対策する必要がなく、非常に受験しやすかったと記憶しています。面接は多くの先生方の前で自分の話をする必要がありますが、事前にしっかり話す内容を準備していたため、そこまで不安はありませんでした。本番は流石に緊張しましたが、最後は楽しく先生方とお話しできたと思います。試験とは直接関係ありませんが、同時に受けた博士後期課程受験の方と仲良くなり、たくさん研究の話をしたことも良い思い出です。
有田研ではどのような研究をしていますか?
有田研はインフォマティクス(コンピュータ)を使って生物学の問題に挑戦するバイオインフォマティクスの研究室です。私はもともと微生物(特に乳酸菌)のゲノム解析をしていましたが、今は大きくテーマを変えて、代謝産物解析(メタボロミクス)の研究をしています。メタボロミクスでは、未だ大規模な探索的研究をするためのツールが不足しているため、今は新たな解析手法の開発をしています。共同研究先からヒト尿の大規模コホートデータなどを頂き、開発した解析手法を活用することで、生物学的に興味深い知見の発見を目指しています。
有田先生は、自由に研究する環境を整えてくださり、質問したことや相談にも真摯に応えてくださいます。また、とても学生思いの先生でもあり、海外に行く機会を学生に多く用意してくださいます。妥協せず、正しい方や良い方に向かうよう、全力で活動されており、いつも非常にお忙しくされています。
なぜその研究をやろうと思ったのですか?
遺伝研に入学するまでは実験系の研究者だったのですが、乳酸菌のゲノムを読んで解析しているうちにバイオインフォマティクスに興味がうつりました。遺伝研に入学してからは、微生物のゲノム比較研究やツール開発をしていましたが、もっと黎明期にある分野に挑戦したくなりました。ゲノムを読むよりもダイレクトに表現型を観測できるメタボロミクスに興味があったこともあり、思い切って研究テーマをメタボロミクスに変更しました。
学生生活はどうですか?
一人の研究者として独立して研究をする環境をもらっているため、完全に研究漬けの日々です。私はあまり他の研究室との交流がないため、一週間他の学生と会わないこともしばしばあります。それでも、非常に楽しく学生生活を送れています。
1日のスケジュールを教えてください。
忙しい時期は、朝8時ごろから20時ごろまでずっと研究室のパソコンの前に座って作業しています。そのまま帰宅し、家でも2時ごろまでは作業していることが多いです。逆に、忙しい時期が終わると、帰宅時間は同じ20時ごろですが、10時ごろに研究室に行ったり、午前中半休取ったりすることもあります。コアタイムという考え方がないため、かなりフレキシブルに研究しています。
後輩へのアドバイスは?
研究が好きな学生には、最高の環境です。研究が好きなら迷わず受験してください。まだやりたい研究が明白じゃなくても、入学してから先生方と議論していけば全く問題ないと思います。また、遺伝研には体験入学制度があるので、是非活用して、実際に肌で遺伝研を感じてみてください。
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