2025/12/26

三島北高校の生徒が遺伝研を訪問

三島北高校の生徒に講義をする工樂教授

静岡県立三島北高校の生徒11名が12月24日、国立遺伝学研究所を訪問しました。分子生命史研究室の工樂樹洋教授による「DNAで探る生命の進化」をテーマとした講義のほか、サメが飼育されている工樂研の見学も行われました。

講義では、DNA配列を比較することで、外見だけでは判断できない生物どうしのつながりや、これまでにたどってきた進化の道筋を明らかにする研究について解説しました。さらに、実際のDNA配列データベースに多様な生物の情報が豊富に含まれる様子を紹介。系統樹を作成する演習や、生き物の系統関係を学ぶボードゲームを通して、生徒たちはDNAや進化に関する研究への理解を深めました。

工樂教授は講義の中で、「DNAの情報は次々と読み取られ、データベースとして誰でもウェブ上で利用できる時代になっています。しかし、まだ解明されていないことは数多く残されています。そうした情報をもとに、俯瞰した視点で研究を進めていける研究者が必要です」と語りました。


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