2024/01/29

生態遺伝学研究室の北野潤教授の「生態遺伝学入門」が丸善出版より出版されました

北野潤教授執筆の「生態遺伝学入門」が丸善出版から出版されました。新型コロナ流行下で研究・教育活動が制限されていた中で、2020年と2022年に北野教授が大学の垣根をこえて遺伝研から発信した「Zoom生態遺伝学入門」の講義内容が下敷きとなり一冊の教科書になりました。

出版に際しての北野教授のコメントです。

本書は、新型コロナ流行下の2020年と2022年に、在宅学習している学生たちに何かできないだろうかという使命感で実施したZoom生態遺伝学入門が下敷きになっています。学生などからのコメントや質問が大きく役立ちました。コロナ下で多くの活動が制限されていた中で実施したオンライン活動がこういったポジティブな形に結実して感慨深いものがあります。また、2011年に新分野創造センターの特任准教授として国立遺伝学研究所に採用され、「生態遺伝学研究室」を開設し、多くのラボメンバーや国内外の共同研究者たちと一喜一憂しながら研究を進めてきました。本書では、遺伝研の先人たちが築いてきた古典的な集団遺伝学の基礎から始まり、自分たちのラボを含む国内外の研究者が現在ゲノム技術を駆使して取り組んでいる先端研究の知見までの学問体系について、できるだけ平易に説明するべくつとめまとめました。野生生物の多様性の進化研究を目指す研究者の一助となれば幸いです。


リストに戻る
  • X
  • facebook
  • youtube