日本を代表するトウガラシ「鷹の爪」の全ゲノムを解読
~多様なトウガラシを生み出すための基盤に~

Press Release



Figure1

Chromosome-scale genome assembly of a Japanese chili pepper landrace, Capsicum annuum ‘Takanotsume’

Kenta Shirasawa, Munetaka Hosokawa, Yasuo Yasui, Atsushi Toyoda, and Sachiko Isobe

DNA Research 2022 Dec 25 DOI:10.1093/dnares/dsac052

プレスリリース資料

南米原産のトウガラシは、室町時代後期に日本に伝わり、各地でさまざまな地域品種が誕生しています。「鷹の爪」は江戸時代から栽培されていた在来系統のひとつですが、数あるトウガラシの中でも「鷹の爪」が香辛料として人気を博した理由や、どのような経緯で日本全国に広まったのかはわかっていません。

今回、「鷹の爪」の全ゲノムを解読し、12本の染色体のDNA配列(合計30億塩基対)を高精度に決定しました。そして、「鷹の爪」以外の14系統のトウガラシのゲノム情報と比較して、染色体構造の違いや塩基配列の違いを多数明らかにしました。

これらの情報から、「鷹の爪」が日本で広がった経緯が明らかになるかもしれません。さらに、「鷹の爪」がもつ強い抗ウイルス活性の利用や、多様なトウガラシを生み出すための品種改良が進むと期待されます。

本研究は、日本学術振興会のJSPS科研費(16H02535, 16H06279 (PAGS), 20H02981, 22H05172, 22H05181)の助成を受けて実施しました。

研究成果は国際学術雑誌 DNA Research において、12月25日(日)にオンライン公開されました。

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