2020/08/11

NIGバイオロジカルウェビナーを開催

NIGバイオロジカルウェビナーの開催

 COVID-19の感染拡大防止の措置により移動や集会に様々な制約がかかり、特に 海外から研究者を招聘し最新の研究トピックを直接聞く機会が激減しています。  そこで、国内外の研究者のホットな遺伝メカニズム・ゲノム関係の研究の話題を、 タイムリーに伝える場として、NIGバイオロジカルウェビナーを企画しました。
 
 オンラインセミナーとして、論文発表直近または直後のホットな話題を提供したいと 思います。特に海外留学中の研究者から研究成果を日本国内の研究者に届ける ことで、若手研究者のプロモーションにも役立ててもらえるのではないかと期待しています。

 視聴希望講者は事前登録制です。所外の方からの視聴を歓迎します。登録者にのみオンラインセミナーの接続情報を 通知します。前日までには、zoom会議室の接続情報を登録者にお送りします。

国立遺伝学研究所 副所長 仁木 宏典


第1回 NIGバイオロジカルウェビナー (テレビ会議セミナー)

開催日時: 2020年 8月11日(火)日本時間9:00から、1~1.5時間程度

演題: アーキアから探る染色体構造の構築原理と進化

講演者: 竹俣 直道

Postdoctoral Fellow
Stephen D. Bell Lab
Molecular and Cellular Biochemistry Department. Indiana University
http://www.indiana.edu/~sbelllab/

要旨:

 細胞は自身よりも遥かに長大な染色体DNAをどのように折りたたんで収納しているのか — この問題は生物学における大きな謎の1つであり、多くの研究者が真核生物およびバクテリアを用いてその解明に長年取り組んできた。一方、第3の生物ドメインであり真核生物の起源となった原核生物でもあるアーキア(古細菌)では、染色体がどのような3次元構造をとるのかほとんど解明されていない。我々は、次世代シーケンサーを利用した染色体構造解析手法であるHi-Cを好熱性アーキアSulfolobusに用いることで、アーキア染色体の詳細な3次元構造を世界で初めて決定した。その結果、Sulfolobusの染色体はバクテリアよりもむしろ真核生物の染色体に近い高次構造をとること、そしてその高次構造形成に新規のSMCタンパク質「コーレシン」が関わることがわかった(Takemata et al., Cell 2019; Takemata & Bell, manuscript submitted)。本セミナーではこれらの結果をもとに、生命の3ドメイン間における染色体構築の共通原理と多様性について議論したい。
(日本語講演)

視聴登録: ウェビナー参加登録はこちら (所外の方の視聴を歓迎します。)

所外企画者(司会): 尾崎 省吾 准教授 / 九州大学大学院薬学研究院 臨床薬学部門 分子生物薬学

所内企画者: 仁木 宏典


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