遺伝学プログレスVB (2021年度入学者より適用)

更新日=2023年 4月 3日

科目名称:

遺伝学プログレスVB

単位:

2 単位

科目の概要:

主任指導教員とよく議論した上で博士論文の原稿を作成して、プログレス委員会による評価(コメント)を受ける。学生がコメントを踏まえて博士論文の質を高める機会とする。博士論文審査に進める完成度に達していないとプログレス委員会が判断した場合は単位が与えられず、学生は博士論文審査への出願をおこなうことはできない。

授業内容:

主任指導教員とよく議論し、議論の結果が充分に反映された博士論文の原稿を作成して、プログレス委員会に提出する。同時に、査読付き国際学術雑誌において刊行あるいは受理された筆頭著者原著論文のコピーを提出する。筆頭著者論文が受理されていない場合は、投稿した論文原稿とともに、学術雑誌編集者とのやりとりや指導教員による論文公表状況の説明など、当該投稿論文が本科目取得の要件を満たすことを説明できる資料をプログレス委員会に提出する。プログレス委員会は必要に応じて追加資料を求めることができる。なお、当該投稿論文は博士論文の内容を含むことが必要である。

プログレス委員会は、提出された博士論文原稿、投稿論文および資料を元に、博士論文審査に進める段階にあるかを評価する。不十分な場合は、必要な改訂や解析を指示し、到達点を明確にすることで、学生が博士論文審査評価基準に合致する博士論文を作成できるように指導する。

学習成果・習得する技能や知識:

遺伝学コースの博士論文審査評価基準に合致する博士論文を完成するための準備としておこなう。
遺伝学コースの博士論文審査評価基準は以下のとおりであり、本科目で提出する博士論文原稿もこれらの項目について充分に判定できるよう、正確かつ論理的な文章で作成する。

 【博士論文審査評価基準】
本コースでは,自立した研究者としての能力を有していることを学位認定に際しての評価基準とする。その主要な判定材料となる博士論文では,遺伝学を根幹とする生命科学の分野の発展に寄与する本質的に新しくかつ高度な研究成果を報告することが求められる。研究内容が査読付き学術雑誌にすでに受理されたか、それに相当する内容を含むことが必要である。さらに,分野を俯瞰する深い洞察力,英語で理解・議論・表現する能力,研究の将来を展望する豊かな構想力,研究者としての高い倫理性,を有することが求められる。   (2006.12.12)
https://www.nig.ac.jp/nig/ja/phd-program/courses-top/degree-criteria

成績評価方法・基準:

本科目取得の要件として、博士論文原稿の内容の少なくとも一部が査読付き国際学術雑誌に筆頭著者論文として受理されていることを原則とする。この基準が未達成の場合も、該当する筆頭著者論文が学術雑誌にすでに投稿されており、加えて、提出された投稿論文原稿と資料から判断して1年以内に受理されうる完成度であると委員会が判断した場合は審査の対象とする。上記を満たさない場合は、本科目は不合格となる。
上記の基準を満たした場合は、提出された博士論文の原稿の完成度が審査される。具体的には、以下の3種類の審査結果のどれかが与えられる。

a) Rejection: 本科目取得の論文公開要件を満たさない、または博士論文原稿の完成度が不十分である
遺伝学プログレスVBは不合格(D)となる。審査結果は学生と主任指導教員に通知され、同学期に博士論文審査は行われない。本科目を再履修するために必要な条件についてプログレス委員から助言を受ける。

b) Acceptance: 博士論文原稿が十分な完成度に達している
本科目の成績評価は合格(A)となる。審査結果は学生と主任指導教員に通知され、学生は遺伝学コースが定める博士論文提出期限までに、博士論文審査用の論文を作成して提出することができる。

c) Minor revision: 博士論文原稿に不十分な点はあるが、軽微な改訂で博士論文審査に進める完成度である
プログレス委員会から必要な改訂の要求が学生と主任指導教員に伝えられる。その指示に従って改訂した博士論文を、遺伝学コースが定める博士論文提出期限までにプログレス委員会に提出することができる。提出期限までに十分な改訂が行われたとプログレス委員会が判断した場合は、博士論文審査に進むことができ、改訂後の博士論文の完成度をもって本科目の成績評価(A, B. C)が行われる。十分な改訂がなされなかったとプログレス委員会が判断した場合には、博士論文審査は行われず、当科目は不合格(D)となる。

日程:

コースの定める博士論文審査用の論文提出期限の4週間前までに、博士論文原稿と必要書類を全プログレス委員と主任指導教員にメールで送付する。プログレス委員会は受理から10日以内に、提出された書類を精査し、委員の合議により審査結果と必要な修正点を学生と主任指導教員に連絡する。最終的な成績評価および通知は、総研大への博士論文審査出願書類の提出期限までに行われる。

関連科目・履修条件:

同学期に博士論文審査への出願をおこなう予定の学生は必ず履修すること。それまでに遺伝学プログレスVAを修了しておくこと。博士論文本審査への出願を延期する場合は、プログレスVBの履修も延期すること。

担当教員:

各学生のプログレス委員世話人
2020年度入学者まで適用のシラバスはこちら


  • X
  • facebook
  • youtube