静岡県の協力要請に基づく新型コロナウイルスの全ゲノム解析の開始

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株の感染が大都市を中心に広がっています。国立遺伝学研究所は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に際して、昨年4月に静岡県への協力を申し出るとともに、7月には調査協力に関する契約を締結しました。


この度、さらなる静岡県の協力要請に基づき、今月中にも県内新型コロナ感染者検体のゲノム情報(全遺伝子情報)解析を実施することになりました。県から提供される検体サンプル(核酸物質)は感染性がなく安全なものです。国立遺伝学研究所では迅速に、検体のゲノム情報を解析し変異型の有無を判定し、県に報告いたします。


これらサンプルのゲノム解読によって、県内で感染しているSARS-CoV-2の変異を高精度で明らかにすることが可能となり、ゲノム配列情報を利用した県のCOVID-19対策に貢献できます。


本調査研究で解読したSARS-CoV-2ゲノム配列は、国際塩基配列データベース(INSD)、及びGISAIDを通して公開します。国立遺伝学研究所はオープンサイエンスの枠組みのもと、国が実施する他の感染症対策事業等にも積極的に協力していきます。


2021年4月26日

国立遺伝学研究所 所長 花岡 文雄


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