DNAの2本鎖切断を起こさないゲノム編集方法
~安全なゲノム編集治療への応用に期待~

Press Release

比較ゲノム解析研究室

先端ゲノミクス推進センター

Tandem paired nicking promotes precise genome editing with scarce interference by p53

Toshinori Hyodo, Md. Lutfur Rahman, Sivasundaram Karnan, Takuji Ito, Atsushi Toyoda, Akinobu Ota, Md Wahiduzzaman, Shinobu Tsuzuki, Yohei Okada, Yoshitaka Hosokawa, Hiroyuki Konishi

Cell Reports 30, 1195–1207 (2020) DOI:10.1016/j.celrep.2019.12.064

プレスリリース資料

従来のDNA2本鎖切断を利用したゲノム編集方法は、高効率ですが、DNA配列の書き換えエラーも多いという問題点がありました。愛知医科大学医学部生化学講座の小西裕之教授(特任)、兵頭寿典講師らの研究グループは、高いDNA配列書き換え効率を維持しつつ、書き換えエラーの発生を劇的に抑えるゲノム編集方法の研究を行いました。 本研究は、愛知医科大学医学部内科学講座(神経内科)、国立遺伝学研究所との共同研究として行われました。

研究成果は2020年1月28日、米国科学誌「Cell Reports」(電子版)に掲載されました。 本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業(18K14703、18K08342、18H02645、17H05707、17K19465、17K07263)、文部科学省科学研究費助成事業・新学術領域研究「学術研究支援基盤形成」先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム(先進ゲノム支援;16H06279)、日本医療研究開発機構・難治性疾患実用化研究事業(19ek0109243h0003)、公益財団法人ヒロセ国際奨学財団、公益財団法人武田科学振興財団の支援を受けて行われました。

遺伝研の貢献
次世代シーケンサーを用いて、ゲノム編集の評価を行うことにより、書き換え効率と書き換えエラー発生率の基盤情報を提供しました。

Figure1

図: 当研究の方法によるゲノム書き換えの結果。従来法の結果と合わせて示す。


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