染色体生化学研究室・村山研究室

SMC複合体による染色体構造形成機構の解明

教員



Research Summary

ゲノム情報を保持する染色体は、細胞の大きさに比べてはるかに長大な分子です。細胞は、これを核内に絡まることなく納め、遺伝子発現、複製、分配といった複雑でダイナミックな反応を同時に制御しています。巨大なリング状のSMC複合体(コヒーシン、コンデンシン、SMC5/6複合体)は染色体構造形成の中心となる制御因子であり、ゴムバンドのようにDNAを束ねて働くと考えられています。私たちは、SMC複合体を含む染色体構造の制御を行うタンパク質を精製し、試験管内再構成することによって、その分子メカニズムを解明しようとしています。

A.コヒーシン(SMC1/3)複合体による姉妹染色体接着形成モデル。B.精製した分裂酵母コヒーシン、及びローダー複合体。C,D.コヒーシンのDNA結合反応の試験管内再構成実験、及びアガロースゲル電気泳動による解析。

Publications

Murayama, Y., and Uhlmann, F. (2017). An in vitro assay for monitoring topological DNA entrapment by the chromosomal cohesin complex. Methods Mol Biol 1515, 23-35.

Murayama, Y., and Uhlmann, F. (2015). DNA entry into and exit out of the cohesin ring by an interlocking gate mechanism. Cell 163, 1628-1640.

Murayama, Y., and Uhlmann, F. (2014). Biochemical reconstitution of topological DNA binding by the cohesin ring. Nature 505, 367-371.