今でこそ普段生活しているなかで、「遺伝子」や「DNA」といった言葉がよく聞かれるようになりましたが、遺伝学の研究が確立するまでには、多くの研究者の地道な努力がありました。ここでは、最初に遺伝の法則を発見したメンデルに始まり、貴重な発見をした「遺伝学の父」たちをご紹介します。

ヴァイスマン

A. Weismann ヴァイスマン(1834-1914)

http://en.wikipedia.org/wiki/August_Weismann
生殖系列の連続説、ネオ・ダーウィニズムなどを提唱した

ウィルキンス

Maurice Wilkins ウィルキンス(1916-2004)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1962/wilkins-bio.html
DNA分子構造の研究

ウィルソン

Allan C. Wilson ウィルソン(1934-1991)

httpミトコンドリアDNAを用いたヒト進化の研究など、実験分子進化学で多数の貢献をした

エイブリー

Oswald T. Avery エイブリー(1877-1955)

http://www.dnaftb.org/dnaftb/concept_17/con17bio.html
マックレオド、マッカーシーとともに、タンパク質ではなくDNAが遺伝子の物質的本体であることを証明した

大野 乾

大野 乾(おおの すすむ)(1928-2000)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%87%8E%E4%B9%BE
性決定の遺伝学研究、生物進化における遺伝子重複の重要性を指摘
主著『遺伝子重複による進化』(岩波書店、1977;山岸秀夫・梁永弘訳)

岡崎 令治

岡崎 令治(おかざき れいじ)(1930-1975)

DNA合成時に片方の鎖では短いDNAが最初に作られることを発見。後に Okazaki fragmentと呼ばれる。

オチョア

Severo Ochoa オチョア(1905-1993)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1959/ochoa-bio.html
生化学、分子遺伝学で多数の貢献をした

カヴァッリ=スフォルツァ

L. L. Cavalli-Sforza(1922-2018)

ルイジ・ルーカ・カヴァッリ=スフォルツァ
大腸菌遺伝学を研究したあと、現代人の進化をFisherのもとで学び、遺伝距離や系統樹で大きな業績をあげた。ヒトゲノム多様性計画の主導者。

木原 均

木原 均(1893-1986)

コムギのゲノム解析からゲノムの機能的定義を提唱した。
国立遺伝学研究所第二代所長

木村 資生

木村 資生(きむら もとお)(1924-1994)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E8%B3%87%E7%94%9F
中立進化論の提唱、集団遺伝学の理論研究
国立遺伝学研究所集団遺伝研究部長
主著『分子進化の中立説』(紀伊國屋書店、1986;向井輝美・日下部 真一訳)

クリック

Francis Crick クリック(1916-2004)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1962/crick-bio.html
ワトソンとともにDNA二重らせん構造を発見

グリフィス

Frederick Griffith グリフィス(1879-1941)

http://en.wikipedia.org/wiki/Frederick_Griffith
肺炎双球菌を用いて型変換を発見し、DNAが遺伝子の物質的本体であるという発見への道を開いた

駒井 卓

駒井 卓(1886-1972)

動物系統学・人類遺伝学・集団遺伝学の研究
国立遺伝研究所生理遺伝部長
主著『遺伝学に基づく生物の進化』(培風館、1963)

ゴールドシュミット

Richard B. Goldschmidt ゴールドシュミット(1878-1958)

http://www.britannica.com/eb/article-9037276/Richard-B-Goldschmidt
進化における有望な怪物(hopeful monster)概念を提唱
国立遺伝学研究所に ゴールドシュミット文庫がある

ゴールトン

F. Galton ゴールトン(1822-1911)

生物統計学の祖。ダーウィンのいとことしても知られる。

コーンバーグ

Arthur Kornberg コーンバーグ(1918-2007)

DNA合成の研究

スターテバント

A. H. Sturtevant スターテバント(1891-1970)

http://en.wikipedia.org/wiki/Alfred_Sturtevant
モルガンの研究室でショウジョウバエの遺伝子地図をはじめて作成した

シャルガフ

Erwin Chargaff シャルガフ(1905-2002)

http://en.wikipedia.org/wiki/Erwin_Chargaff
DNAの4塩基中でAとT、GとCの比率がほぼ同一であるということを発見し、DNA二重らせん構造の提唱に貢献した

スネル

George D. Snell スネル(1903-1996)

近交系マウスを用いて移植に関する免疫学研究を発展させた

ダーウィン

Charles Robert Darwin ダーウィン(1809-1882)

進化論の確立

ド・フリース

Hugo Marie de Vries ド・フリース(1848-1935)

http://en.wikipedia.org/wiki/Hugo_de_Vries
突然変異説、メンデル法則の再発見

外山 亀太郎

外山 亀太郎 トヤマ カメタロウ(1867-1918)

カイコを用いて動物で初のメンデル遺伝を確認した

ティセリウス

Arne W. K. Tiselius ティセリウス(1902-1971)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/1948/tiselius-bio.html
電気泳動法を現在使われている形に改良した

デイホフ

Margaret O. Dayhoff デイホフ(1925-1983)

タンパク質のアミノ酸配列データベースを創始し、分子進化学にも多様な貢献をした

テータム

E. Tatum テータム(1909-1975)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1958/tatum-bio.html
ビードルとともに1遺伝子1酵素説を提唱した

テミン

Howard M. Temin テミン(1934-1994)

逆転写酵素を発見した

デルブリュック

Max Delbruck デルブリュック(1906-1981)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1969/delbruck-bio.html
ルリアらと分子遺伝学を確立

ドブジャンスキー

Theodosius Dobzhansky ドブジャンスキー(1900-1975)

http://en.wikipedia.org/wiki/Theodosius_Dobzhansky
実験集団遺伝学を確立

ニール

James V. Neel ニール(1915-2000)

http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?artid=1288160
鎌状赤血球とマラリアの関係など、多くの人類遺伝学研究を行なった

ハーディー

G. H. Hardy ハーディー(1877-1947)

http://www-groups.dcs.st-and.ac.uk/~history/Biographies/Hardy.html
遺伝子型頻度を対立遺伝子頻度から予測するハーディー・ワインベ ルグの法則の発見者。数学者。

フィッシャー

R. A. Fisher フィッシャー(1890-1962)

集団遺伝学の確立、現代統計学の確立

ベイトソン

William Bateson ベイトソン(1861-1926)

https://en.wikipedia.org/wiki/William_Bateson
遺伝学(genetics)と命名し、遺伝学を普及させた。

ホールデン

J. B. S. Haldane ホールデン(1892-1964)

http://en.wikipedia.org/wiki/J._B._S._Haldane
集団遺伝学の確立、生物進化全般の研究

ビードル

G. Beadle ビードル(1903-1989)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1958/beadle-bio.html
テータムとともに1遺伝子1酵素説を提唱した

フランクリン

Rosalind Franklin フランクリン(1920-1958)

DNA分子構造の研究

ベンザー

Seymour Benzer ベンザー(1921-2007)

大腸菌のT4ファージを用いて突然変異の詳細な研究を行ない、シストロンなどの概念を提唱した。

ポーリング

Linus Pauling ポーリング(1901-1994)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/chemistry/laureates/1954/pauling-bio.html
量子化学、特にタンパク質の立体構造の解明、分子進化学の確立

マラー

H. J. Muller マラー(1890-1967)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1946/muller-bio.html
X線照射により人為的に突然変異を誘発できることを発見。遺伝的荷重の提唱、マラーのラチェット仮説の提唱など、遺伝学の多岐にわたる分野での貢献がある。

ミーシャー

Friedrich Miescher ミーシャー(1844-1895)

核酸の発見

メンデル

Gregor Johann Mendel メンデル(1822-1884)

遺伝学の誕生、メンデルの遺伝法則

モルガン

T. H. Morgan モルガン(1866-1945)

ショウジョウバエを用いて遺伝学研究の基礎を築いた。

マクリントック

Barbara McClintock マクリントック(1902-1992)

トランスポゾンの発見

モノー

acques Monod モノー(1910-1976)

http://en.wikipedia.org/wiki/Jacques_Monod
ジャコブらとともに大腸菌を用いて遺伝子発現システムの研究を行い、オペロンを発見した。

ヨハンソン

W. Johannsen ヨハンソン(1857-1927)

http://en.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Johannsen
純系説を打ち立てた

ライト

S. Wright ライト(1895-1988)

集団遺伝学の確立、特に遺伝的浮動の理論的研究は後に木村資生に大きな影響を与えた。

ラマルク

Jean-Baptiste Lamarck ラマルク(1744-1829)

http://www.ucmp.berkeley.edu/history/lamarck.html
進化論の提唱、獲得形質の遺伝

ラントシュタイナー

K. Landsteiner ラントシュタイナー(1868-1943)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1930/landsteiner-bio.html
ABO式血液型の発見

リンネ

Carl von Linnaeus リンネ(1707-1778)

http://en.wikipedia.org/wiki/Carolus_Linnaeus
現代に続く生物分類体系の確立

ルリア

Salvador Luria ルリア(1912-1991)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1969/luria-bio.html
デルブリュック らと分子遺伝学を確立

ルイス

Edward B. Lewis ルイス(1918-2004)

http://nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/1995/lewis-bio.html
ショウジョウバエを用いた初期胚発生の遺伝子制御の研究

ワインベルグ

W. Weinberg ワインベルグ(1862-1937)

http://en.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Weinberg
遺伝子型頻度を対立遺伝子頻度から予測するハーディー・ワインベ ルグの法則の発見者

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