遺伝情報分析研究室 五條堀研究室 石川 昌和 さん

石川 昌和
どんな研究をやっていますか?
ヒドラとクロレラの細胞内共生の進化がテーマです。
ヒドラというクラゲとかイソギンチャクの仲間で、1mmくらい大きさの生き物がいます。その細胞の中にクロレラという藻類が入って一緒に生きています。ヒドラやクロレラの種類によって、共生できるものとできないものがあるので、その違いは何かを調べています。
テーマは自分で決めたのですか?
自分の意思で決めました。この研究室は基本的に学生の自主性に任せている。それがこの研究室を選んだ理由のひとつです。
テーマはいろいろ考えましたが、先生と相談して今後発展性があるものを選びました。自分の興味というよりも、生物学にどれくらい重要な影響を与えるかを第一の目標にしました。
なぜ遺伝研に?
修士まではDNAなどは扱っていなかったので、遺伝子の研究に特化してやりたいと思っていました。
それでいろいろホームページを探していたら、遺伝研の大学院説明会があるのをたまたま見つけました。その説明会に参加して、先生と話をして決めたんです。
入ってみてどうですか?
大学と比べてセミナーがすごく多い。偉い研究者の来訪も多く、その度にセミナーがあります。大学だと先生が自分の研究について発表することはないけれど、ここは全員発表します。あと、共通機器もたくさんあり、研究室間で試薬を貸し借りするのも比較的自由です。所内にモデル生物のコレクションもたくさんあるので、研究環境としてはかなり恵まれていると思います。
三島はいかがですか?
正直言うと一人暮らしだと寂しいですね。人が少ないんで、夜も早い。でもスーパーは近くにあるので生活には困りません。東京に行くのも新幹線なら1時間以内で行けるので、便利です。
僕は大学時代スキューバダイビングサークルに入っていて、今もやってるんですけど、ダイビングスポットがここからだとすごく近いですね。でも車を持ってないので、東京から車で来る友達に拾ってもらうからあまり変わらないですけど・・・(笑)
後輩へのアドバイスは?
やっぱり入りたい研究室の先生とたくさん話すことが重要だと思います。ホームページだけじゃ分からない。研究室を決める前に直接何回か訪問して話すことが大切です。それで決めればいいと思います。
ところで、1年半休学していたとか?
海外青年協力隊としてアフリカのタンザニアへ行き、中学校の理科教師を1年半やりました。去年の10月に帰国して復学しました。
博士になる前から行きたかったんです。科学の発展のためには研究だけじゃなく教育も大事なのでその力をつけたかった。科学はみんなに開かれてなきゃいけないと思うので、みんなが科学を使える世界を作りたくて、アフリカを選んだんです。
それは研究も一緒です。家族は博士課程への進学を今も反対していますが、自分がやりたければやるべきだと思っています。楽しいかっていうとわかんないですよ。やりたいことが楽しいこととは限らない。でも将来は海外で研究を続けられたらと思っています。
リストに戻る

  • Twitter
  • facebook
  • youtube