大道 夏希

2026年9月
齋藤研究室 無脊椎動物遺伝研究室

大道 夏希(おおみち なつき)

総合研究大学院大学・遺伝学コース5年一貫制博士課程1年次(D1)

齋藤研究室 無脊椎動物遺伝研究室

総研大、または遺伝学コースを知ったきっかけは何ですか?

総研大を知ったのは、小学生の頃です。祖父母の家が自然科学研究機構 核融合研究所の近くにあり、夏休みの見学会にいったのがきっかけです。大きな機械がある大きな倉庫?のようなものがある所を見せてもらった記憶があります。その頃は、学部もない大学で、よくわからなかったので、まさか、将来通うとは思ってもいませんでした。

総研大を受験しようと思った理由は何ですか?

フランスの大学に進学していましたが、日本に帰国することを強く望んでいました。しかしながら、海外大学からの就職活動は、キャリアフォーラム等に限られ、コンサルティング業などが多かったことから、フランスに関わる業務になりそうな予感がしました。フランスに関わる業務を全く希望していなかったため、なにか他の強みを作りたいと考え、博士号を取ろうと考えました。京都大学のオンライン大学院説明会に参加したところ、たまたま理研BDRに研究室がある先生で、サマーセミナーへの参加を勧められ、参加することにしました。そこで基生研や、生理研、遺伝研をおすすめしてもらいました。調べたところ、総研大は、5年一貫のプログラムで、一般的な大学と比べて、少人数であるとわかり、学部時代に卒業研究や研究室での経験がなかった私にも、十分に時間を持って研究に取り組めると思いました。基生研に興味深い研究をしている研究室があったので、体験入学へ1週間いきました。その後、遺伝研に齋藤都暁先生のお話を聞きにきました(1日)。理研BDRではショウジョウバエ、基生研ではネズミの研究を体験させてもらった上で、ショウジョウバエをモデル動物として使いたいと思いました。

齋藤先生の研究室には、NBRP(ナショナルバイオリソースプロジェクト)のストックセンターがあり、ハエの研究資源が豊富なことや、ラボが綺麗なところ、ラボの雰囲気が良かったことに加え、齋藤先生の人柄に惹かれて遺伝研を受験しました。

齋藤都暁教授(左)とディスカッションする大道さん(右)

現在、どのような研究をしていますか?また、その研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

ショウジョウバエの交尾行動について研究しています。

私はもともと、生き物がどのように形づくられ、次の世代へと命をつないでいくのかに興味がありました。そこから、生物が子孫を残すために重要な交尾行動に興味を持ち、現在の研究テーマを選びました。また、私は、細胞や器官という単位ではなく、個体単位で直接観察したいと思いました。ショウジョウバエを使った研究では、個体単位での観察ができるのではと思い、興味を持ちました。

普段の1日のスケジュールを教えてください。

総研大、または遺伝学コースでの学生生活はいかがですか?

遺伝研には、学生の人数に対して、たくさんの先生がいらっしゃるので、さまざまな分野の先生から、意見やアドバイスをいただける点が気に入っています。海外からの留学生も多く、さまざまなバックグラウンドを持つ学生と意見を交わすことができて、刺激的です。また、授業は、総研大の他のコースの授業も受けることができるため、遺伝研の学生としては、同じ生命科学系の、基生研、生理研、統合進化を受けることができ、とても役立ちました。金銭面では、RA(リサーチアシスタント)の制度が整っているので、助かっています。

総研大、または遺伝学コースのおすすめポイントを教えてください。

遺伝学コースのおすすめポイントは、研究に集中できる環境が整っているところです。遺伝研にはさまざまな研究設備や共通機器があり、充実した環境で研究を進めることができます。また、国内外の研究者によるセミナーや研究会が頻繁に開催されているため、自分の専門分野以外の研究に触れる機会も多くあります。

学生数が少ないことも魅力の一つで、先生や研究者との距離が近く、気軽に相談や議論ができる環境だと感じています。また、RA制度による経済的な支援も充実しているため、研究に専念しやすいことも大きなおすすめポイントです。

受験前に、英語はどのように勉強しましたか?また、現在、どのくらいの頻度で英語を使用していますか?

私は日常的にフランス語で生活をしていました。幸いにも英語とフランス語は似ている単語も多いので、英語の試験のために特別な勉強は特にしませんでした。大学の英語のクラスは、週1回2時間、ディスカッションや、意見文を書く程度の内容のものがありました。私は受験料が一番安いTOEICを受けたのですが、時間が足りなくなることを過去の受験で知っていたので、参考書に書いてある時間配分をおぼえて、試験日は、その時間通りに問題をこなしました。

現在は、論文を読むのはもちろんですが、授業や、プログレス、ジャーナルクラブなどは全て英語で行なっています。今年度は、遺伝研メソッドの、科学英語プレゼンテーションも授業もとっています。ラボ内での先生やテクニシャンの方との会話は日本語です。授業で、わからないことがあった場合には、授業後に日本語で質問することも可能です。

学位取得後は、どのような進路を考えていますか?

現在は5年制の1年生であるため、アカデミア以外の進路を含め、広い視野で考えています。その一環として、冬に、文部科学省の学生インターンに参加しました。将来の選択肢の参考になっただけでなく、国の研究に対する現在の考えや、大学院生を増やすための援助の仕組みなどを学ぶことができ、よい経験になりました。

これから受験する方へのアドバイスをお願いします。

TOEICは早めのうちから何度か受けておきましょう。余裕があれば、落ち着いて受けることができ、良い点数につながるかもしれません。

  • 2026年9月時点