岩本 知優

2026年9月
齋藤研究室 無脊椎動物遺伝研究室

岩本 知優(いわもと ちひろ)

総合研究大学院大学・遺伝学コース5年一貫制博士課程1年次(D1)

福島研究室 植物進化研究室

総研大、または遺伝学コースを知ったきっかけは何ですか?

「植物」と「進化」が興味のあるキーワードです、と学部時代にお世話になっていた先輩にお話ししていたら、ある日、先輩が福島健児先生が遺伝研で「植物」「進化」研究室を立ち上げられるというX (旧Twitter) の投稿を見つけて私に教えてくださったことが、総研大遺伝学コースおよび遺伝研を知ったきっかけです。総研大のことを初めて知ったときは、国立の研究所で学生生活を過ごせる仕組みがあることにとても驚きました。

総研大を受験しようと思った理由は何ですか?

植物の進化に興味があり、現在所属している植物進化研究室(福島研究室)の名前を見て、自分の興味と近い研究室だと感じたことが、総研大の受験を考えたきっかけです。

私は修士課程で行いたい研究テーマがあり、その研究ができる研究室を探していました。研究室の名前を知ったことをきっかけに福島先生にご連絡し、オンラインでお話した際に、私が取り組みたい研究について面白そうと言ってくださったこと、そして研究室の研究内容がやはり自分の興味と非常に近いと感じたことから、この研究室で研究したいと思うようになりました。また、学部生の自分にとって遺伝研の環境は非常に眩しく感じました。この環境で成長したいと思ったため、総研大を受験しました。

現在、どのような研究をしていますか?また、その研究に興味を持ったきっかけを教えてください。

シダ植物の無配生殖を制御する遺伝子の研究をしています。シダ植物の生殖様式として、有性生殖および無配生殖と呼ばれる無性生殖があります。無配生殖では、配偶体である前葉体(単相)の体細胞から受精を経ずに胞子体(複相)を形成し、胞子体(複相)から染色体の減数を伴わない非還元分裂を経て前葉体(単相)を生産します。私は、無配生殖における単相と複相の切り替えを制御する遺伝子を探索し、植物の世代交代について理解を深めることに貢献したいと考えています。

この研究に興味を持ったきっかけは、研究のテーマを探すために本や論文、報告書などを読んでいたときに、シダ植物の無配生殖に関わる遺伝子を探索したという報告書を見つけたことです。報告書を読んでシダ植物の無配生殖が非常に面白い現象だと感じ、強く興味を持つようになりました。

普段の1日のスケジュールを教えてください。

総研大、または遺伝学コースでの学生生活はいかがですか?

研究室には同級生がおらず、先輩やポスドクの方に刺激を受ける日々を過ごしています。また、総研大では学生をリサーチアシスタント(RA)として雇用し、毎月支給していただけるRA制度があります。このため、別でアルバイトを行うことなく研究に集中できる環境が整っていると感じています。講義の頻度も想像していたより低く、生活の中心が研究になっています。また、遺伝研では所内の方と学生が参加できる様々な課外活動が行われており、交流と運動のよい機会となっています。

遺伝研には、見ると気分が上がる桜や、心が浄化される壮大な富士山が見える場所があり、とても気に入っています。いつか見てみたいと思っていた、「御衣黄」や「鬱金」など花弁が緑色をした桜を所内で見られたときは感動しました。また、三島は海が近く、釣りをすることができます。ハンバーグがとても美味しいお店が近くにあるところも気に入っています。

受験前に、英語はどのように勉強しましたか?また、現在、どのくらいの頻度で英語を使用していますか?

遺伝学コースの受験では、TOEIC などのスコアを提出する必要があります。受験の1年前くらいからTOEICの勉強に力を入れ、頻繁にTOEICの試験を受けていました。その課程で、英語の読解力やリスニング力が上がった気がしています。また、オンラインの英会話も一時期受講していました。

遺伝研で生活していて英語を聞く、または話す主なタイミングは、講義、ラボミーティング、留学生との会話、所内のセミナーだと思います。英語を使用する頻度は週によってもばらつきますが、現在は週に3日程度、1日に数時間くらいです。まだ英語で不自由なくコミュニケーションをとるのは難しいですが、英語で楽しくお話ししたり、スムーズに議論したりできるように、英語の勉強は自宅でも続けようと思っています。

学位取得後は、どのような進路を考えていますか?

可能ならアカデミアに残り、植物の研究を続けたいと思っています。

これから受験する方へのアドバイスをお願いします。

私も総研大遺伝学コースを知った当初は入学後の生活が想像できなかったのですが、一日体験会や体験入学に参加し、遺伝学コースでの生活を具体的に想像することができるようになりました。どちらも旅費を支給していただけるので、遠方からでも参加しやすく嬉しかったです。

特に希望の研究室で数日間過ごすことができる体験入学は、とてもおすすめです。

申し込みに勇気がいるかもしれませんが、1日体験会では掴みきれなかった研究室の雰囲気や、入学後の生活を知ることができます。また、研究室の学生とお話しできるのもとても良い機会になると思います。体験入学には随時コースと春休みコースがあり、私は後者に参加しました。春休みコースだと同じタイミングで複数の学生が来るため、他の研究室に体験入学に来た学生とも話すことができ、研究室外でも楽しい時間を過ごすことができました。出願書類は、総研大から様式集を取り寄せる必要があります。焦らなくていいように、余裕をもって取り寄せておくのがよいと思います。筆記試験については、形式に慣れるまで少し時間がかかったので、遺伝研HPで公開されている過去問を事前に解いておくのがよいと思います。面接は、一度誰かに面接官役をしてもらい練習をしておくとよいです。前日はよく寝て、良いコンディションで挑むのがおすすめです。

  • 2026年9月時点