
静岡県議会厚生委員会の県議9名が7月22日、国立遺伝学研究所(遺伝研)を視察し、静岡県と連携して進めてきた新型コロナウイルスのゲノム解析事業や遺伝研が取り組む最先端の生命科学研究への理解を深めました。
視察の冒頭では、近藤滋所長が遺伝研の概要を説明し、生命現象を分子レベルで解明する基礎研究が、医療や感染症対策などにつながっていることを紹介しました。
続いて、黒川顕副所長(ゲノム進化研究室)が、新型コロナウイルス感染症の流行時に、静岡県と連携して実施したゲノム解析について説明しました。これまでに約7,000件のウイルスゲノムを解析し、変異株の特徴や感染経路の把握、感染拡大状況の分析を通じて、県の感染症対策に貢献してきた取り組みを紹介しました。また、下水中のウイルスを解析して感染症の流行を早期に把握する「下水ゲノムサーベイランス」や、生成AIを活用した「バイオ生成AIセンター」の取り組みについても説明しました。
その後、県議は、DNAシーケンサー室と神経システム病態研究室を見学しました。神経システム病態研究室では、浅川和秀准教授が世界の研究者へゼブラフィッシュを分譲する「NBRPゼブラフィッシュ事業」やゼブラフィッシュを用いたALS(筋萎縮性側索硬化症)の研究について説明しました。
視察を通じて、県議は遺伝研が進める基礎研究と、医療や社会課題の解決につながる研究の意義について理解を深めていました。

感染症研究について説明した

