ごあいさつ

センター長北野 潤

 新分野創造センター(Center for Frontier Research)は、遺伝学研究所において優れた若手研究者の育成及び支援をすることを目的に2006年に設置されました。

 この使命を遂行すべく、本センターではテニュアトラック制度を導入しており、厳しい審査を通過した若手研究者が、テニュアトラック准教授として独立して研究室の運営を任されると共に、遺伝学研究所の研究環境を最大限活用いただき、遺伝学とその周辺領域での新しい分野を開拓するため、日々研究を行っています。

 また、本研究所からは、自らの研究室を運営するための研究費及び人件費の支給をすることに加え、新分野創造センター運営委員会を中心としたメンター制度の導入、また年度評価中間評価の実施等も行うなど、必要なサポート体制も整えています。

 更に平成27年度からは文部科学省「科学技術人材育成費補助金」の支援を受けて、5年間に渡りテニュアトラック制度の普及・定着についても取り組んできており、この間、テニュアトラック対象者4名が「文部科学大臣表彰 若手科学者賞」を受賞したほか、補助金支援の対象となったメンバー全員がテニュアを獲得するなど、着実にその成果を上げてきたところであります。

 今後も、本センターとしての役割を果たすべく、若手研究者が総じて活躍が出来る環境基盤の提供、及び支援の充実を図り、このことがテニュアトラック制度を中心とした人材育成システムの更なる発展に寄与し、研究所の研究力強化にもつながるよう取り組んでまいります。