
松本 美緒(まつもと みお)
総合研究大学院大学・遺伝学コース5年一貫制博士課程2年次(D2)
黒川研究室 ゲノム進化研究室
どうして遺伝研を選んだのですか?
学部3年生の時に出会った先生から黒川先生を紹介していただき、遺伝研の存在を知りました。2回ほどオンラインで黒川先生とお話しして、黒川研での研究に興味を持ったので遺伝研を受験しました。他の大学院も受けたのですが、博士課程に進みたいと考えていたので、5年一貫教育の方が長期的な視点で研究できそうだな、周りの学生も同じ目標を持っている方がモチベーションが高まるかな、と思って遺伝研を選びました。また、1年目から経済的な援助を受けられる点も遺伝研を選んだ大きな要因でした。他の大学院を見ても、1,2年目から給与を支給してもらえるのは珍しいのではないでしょうか。
黒川研ではどのような研究をしていますか?
私が所属する黒川研究室では、バイオインフォマティクスを活用した微生物のゲノム解析やメタゲノムの解析などが行われています。私自身は、CPRと呼ばれるバクテリアについて研究しています。CPRは2015年にメタゲノム解析によって発見された新しい系統群で、他のバクテリアに比べてゲノムサイズが小さく、主要な遺伝子を欠損していることが知られています。彼らがどのように小さいゲノムを保持したまま進化してきて、多様な環境に生息しているのかは明らかになっていません。環境から取られたメタゲノムデータを解析し、CPRと他のバクテリアを比較することで、CPRの進化的背景に迫ることができるのではと期待しています。
なぜその研究をやろうと思ったのですか?
私は生命の起源に興味があり、大学院ではこれに関わる研究がしたいと思って研究室を探している中で、CPRについての研究を知りました。CPRは他のすべてのバクテリアよりも早期に共通祖先から分岐したと考えられていて、初期の生命の痕跡を残している可能性があります。CPRを研究することで、初期生命がどのような特徴を持っていたのか、どのような環境で進化してきたのかについてのヒントが得られるかもしれません。このような点に惹かれて、CPRを研究対象にしようと決めました。
大学の研究室と比べて違いはありますか?/どんなところが違いますか?
まず大きく違うのは、研究室にいる学生の数です。大学の時の研究室には教授1人に対して学生が15人ほどいましたが、現在の研究室は教授、助教、ポスドク、学生が1人ずつという割合です。とても贅沢な環境で、手厚く指導していただいています。また、講義やプログレス発表、論文紹介などが英語で行われるのも、大学時代との大きな違いです。私は英語を話すのが苦手なので、発表の時は毎回緊張しますが、入学時より英語のスキルは上がったかなと思います。
- 2023年8月時点