金子 隼也

総研大修了生
齋藤研究室・無脊椎動物遺伝研究室

金子 隼也(かねこ しゅんや)

博士研究員(総研大OB)

齋藤研究室 無脊椎動物遺伝研究室

どうして遺伝研を選んだのですか?

正直なところを言うと、齋藤研が遺伝研にあったから、というのが大きいです。ただ、遺伝研で開催される研究会や入試などで遺伝研の先生方と話して、遺伝研の先生は学生の研究についてよく話を聞いてくれるという印象を強く持ったことも大きな決め手となりました。話をよく聞いてくれるのは学生を一人の研究者として扱ってくれるからであり、その分厳しい議論になることもあります。質の高い研究を行っている様々な分野の研究者と日頃から濃い議論ができる環境に身を置けるのは間違いなく自分のプラスになると思い遺伝研への進学を決めました。

齋藤研ではどのような研究をしていますか?

tRNA上のグアノシンに導かれるメチル基がショウジョウバエの生殖能力を維持する仕組みについて調べています。私が注目しているtRNAのメチル化はショウジョウバエの至るところで起こっているにもかかわらず、生殖能力の維持において特に重要な役割を担っています。なぜ、ショウジョウバエはtRNAのメチル化を介して生殖能力を維持するのか、なぜ、生殖において特に重要な役割を持つのかという問いの答えを見つけるために日々研究しています。

なぜその研究をやろうと思ったのですか?

元々、トランスポゾンのmRNAが転写後にどのような制御を受けているかということに興味を持って齋藤研で研究を始めたのですが、なかなか面白いことを発見できませんでした。どうしたものかと悩んでいる時、そもそも自分は転写されたRNAが機能を発揮するまでにどのような運命を辿りうるのか全然わかっていないと感じ、RNAの転写後制御について調べていく中でRNA修飾という分野に辿り着きました。特定の塩基に導かれる小さな官能基の有無が生き物の表現型に劇的な影響を与えていることに興味を持ち、自分もそのメカニズムや意義に迫ってみたいと思ったことがきっかけです。

遺伝研を知ったきっかけは?

学部時代に在籍していたラボの教授に紹介していただきました。

入試の思い出は?

面接のインパクトが強かったことを今でも覚えています。遺伝研の入試では筆記試験と面接があり、面接では筆記試験の回答に関しての考え方、これまでに自分が行ってきた研究について話すのですが、そこには所内の教員が総出で面接官として参加します。一度は名前を聞いたことがあるような有名な先生方を一堂に会して自分の研究について聞いてもらえる機会など、3万円(検定料)を払っても中々得られないだろうと思いながら話をしていた覚えがあります。

遺伝研のオススメってどんなことですか?

研究において試したいことをなんでも試すことができることですかね。仮に自分のラボでできない実験であっても、遺伝研の共通機器を利用したり、所内の他のラボに尋ねたりなどすれば大体のことができるような気がします。結局、私の博士論文研究で行われた実験はラボ内で完結するようなものが大半を占めることとなりましたが、思いついたことをすぐ試せるだろうという安心感のもとで研究できたことは幸せなことだと思っています。

  • 2023年8月時点