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遺伝学コース長のメッセージCHAIR, GENETICS PROGRAM'S MESSAGE

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遺伝学コース コース長
岩里 琢治


次世代を担う研究者を育てることも、国立遺伝学研究所(遺伝研)の重要なミッションです。遺伝研(遺伝学コース)は、国立大学法人総合研究大学院大学(総研大)の一員として、研究者を志す学生を受け入れて大学院教育を行っています。総研大は、国立研究機関のもつ優れた研究環境を生かして大学院教育を行うことを目的に1988年に設立された大学院大学であり、2023年4月の組織改編を経て、文系から理系にまたがる20の世界レベルの国立研究機関(20コース)が参加する構成になりました。遺伝学コースに入学した学生は、遺伝研の構成員として遺伝研の施設・設備を使って研究できると同時に、フレッシュマンコース(全学)、生命科学リトリート(基礎生物学コース、生理科学コース、統合進化科学コースとの合同開催)等の総研大の学際研究の仕組みを通じて他コースの学生や教員と交流することができます。遺伝研は、学生数と比べて教員数が多いという特性を生かして、研究所全体で一人一人の学生を丁寧に育てようとしています。特に、大学院生自身が指導教員以外の教授・准教授(助教)から数名のプログレス委員を選び定期的に研究に関するアドバイスを受けられる「プログレス制度」は、大学院生が所属研究室の枠を超えて、多様な考え方、幅広い最先端の知識・技術を学ぶために役立っています。遺伝研で研究者としての基礎トレーニングを受けた卒業生は、アカデミア(大学・研究所等)だけでなく、国内外の幅広い分野で活躍しています。

大学院説明会、遺伝研見学会、体験入学(春季コース、随時コース)など多くのイベントを準備していますので、遺伝研の大学院に興味を持たれた方は、まずは気軽に見学に来られることをお薦めします。一部は旅費のサポートもあります(詳細は遺伝研ウェブサイトをご覧ください)。あるいは、遺伝研の特定の研究室に興味を持った方は直接教員に連絡していただくのも良いと思います。一緒に研究に取り組む若い仲間の参加を心待ちにしています。