リボソームの働き

イラストと解説で全体の流れを見ることができます。

stage1 翻訳開始
stage2 翻訳
zoom up1 活性中心の拡大
zoom up2 アンチコドンの拡大
stage3 翻訳終了

stage1 翻訳開始
1 stage1 画像1 30S サブユニットと「開始tRNA」と呼ばれるMet-tRNAの複合体がmRNA上をスライドします。
mRNAにコードされた開始コドン(AUG)をMet-tRNAが認識するとスライドをやめます。
2 stage1 画像2
リボソームの50Sサブユニットが結合し、タンパク質の合成(翻訳)が始まります。
3 stage1 画像3
次のアミノ酸をつけたtRNAがリボソームの複合体の中に入ります。
4 stage1 画像4
リボソームの活性中心付近にアミノ酸を結合したtRNAの末端が近接して並びます。
5 stage1 画像5 リボソームの酵素作用により、最初のtRNAに結合していたアミノ酸が、隣に入ってきたアミノ酸と結合し、元のtRNAとの結合が切れます。
6 stage1 画像6 50Sサブユニットがスライド(向かって右へ)します。これによって後から入ってきて、アミノ酸を受け取ったtRNAは50Sサブユニットの中央にきます。アミノ酸を失ったtRNAは、50Sサブユニットの隅(左側)に移動します。
7 stage1 画像7 50Sサブユニットが再びスライドして元の位置に戻る際に、tRNAとmRNAもいっしょに移動するため、最初に結合していたtRNAはリボソームの外に追い出されます。
リボソームの中には、2個のアミノ酸(Met、任意のアミノ酸)が連なったジペプチドを持つtRNAが残ります。


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