2023年4月に発足予定の新しい研究室です。
ゲノムには生命の設計図がコードされているため、無秩序にゲノムが変化するとがんを始めとした様々な疾患の原因となります。一方で、ゲノム変化は生物の多様性の獲得や進化の原動力にもなるため、生物は時に積極的にゲノム変化を起こします。さらに、これまでゲノム変化について包括的な研究はなされていないため、ゲノム変化は私達がまだ理解していない未知なるインパクトを細胞および個体の機能に与えていることも考えられます。そこで、当研究室ではDNAのコピー数(量)を変化させるゲノム変化に着目し、
DNA量変化はどのようにして引き起こされるのか?
引き起こされた際、どのような分子メカニズムで起こるのか?
その結果、生命機能にどのようなインパクトを与えるのか?
について理解したいと考えています。
そのため、出芽酵母とヒト細胞を主に用いて、リボソームRNA遺伝子などの反復配列のコピー数が染色体上で変化する過程や、染色体の一部が切り出されて環状化した染色体外環状DNAが産生・蓄積する過程に着目し、多角的なアプローチを用いてDNA量変化の包括的理解を目指します。特に、染色体外環状DNAは多くのがん細胞で蓄積しており、細胞のがん化、がんの悪性化、抗がん剤への耐性獲得に寄与すると考えられています。そこで、その生成機構を明らかにし、染色体外環状DNAの病理的な機能を明らかにしたいと考えています。さらに、染色体外環状DNAは正常な細胞・個体においても重要な機能を果たしているのではないかと考えており、染色体外環状DNAの未知なるポテンシャルを解き明かすことも目指しています。PIのこれまでの業績などは research map を御覧ください。そこで当研究室では、一緒にDNA量変化生物学の創成に携わっていただける博士研究員の方を募集します。
【募集人員】 | 1名 |
【勤務地】 | 静岡県三島市谷田1111 |
【応募資格】 | 理系の博士号を取得した方、又は着任までに博士号を取得見込みの方、研究が好きで主体的に研究を遂行していただける方、さらに研究室の一員として協調性をもって職務に取り組んでいただける方を募集します。 |
【待遇】 | 裁量労働制で、給与、勤務時間、休暇、保険などは研究所の規定に従います。また、一年ごとの雇用契約で、評価により更新します。 |
【募集期間】 | 2023年4月30日必着 応募のあったものから随時選考を行い、採用が決まり次第募集を締め切ります。ご興味のある方は、応募前でもお気軽にご連絡ください。 |
【着任時期】 | 2023年4月1日以降で応相談。 |
【応募方法】 | (1)履歴書(書式自由、写真貼付、メールアドレスを明記) (2)これまでの研究概要と志望動機(A4で1–2枚程度) (3)研究業績リスト(原著論文、総説、著書、学会発表など) (4)推薦者2名以上の連絡先 以上を一つのPDFファイルにまとめてメールで送ってください。メール件名には「4月1日発足研究室 ポスドク応募」と明記してください。 |
【選考方法】 | 書類選考通過者はPIと面接(Zoomあるいは対面面接)を行っていただき、面接通過者には所内でセミナーをしていただきます。 |
【備考】 | 提出いただいた書類は、情報・システム研究機構個人情報保護規程に則り厳重に管理し、採用審査の用途に限り使用します。これらの個人情報は正当な理由なく第三者への開示、譲渡および貸与することは一切ありません。また、お送りいただいた応募書類は返却せず責任を持って廃棄致しますこと、ご承知おきください。 |
【問合先と提出先など】 |