資料提供者 ?森脇 五郎(国立遺伝学研究所名誉所員)からの御寄稿?

今井 喜孝先生との出会い

先にレーベル氏病に関する評論で共著にしていただいた今井喜孝先生は私のショウジョウバエ遺伝研究を御指導いただいた恩師でもある。当時はすでにアサガオの遺伝研究の第一人者として著名であり、1927~28年にかけてはNew Yorkの Columbia大学に留学され、Morgan教授の下で專らショウジョウバエ遺伝学を学ばれていた。その帰国後は、旧制府立高校教授に就任された。たまたま私も同校の教授に就職して先生にショウジョウバエ遺伝学の手ほどきを受けた。昭和6年(1931年)のことである。

(103)明治大正の文化につくした生物学者。アサガオの遺伝学者、今村喜孝先生
「採集と飼育」第14巻3号(1982年3月)
先生は東大農学部において、三宅驥一博士の下でアサガオの遺伝研究をされ、1927~28年のアメリカ留学後は易変遺伝研究に没頭され,色素体遺伝子説を提唱された。

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