本来なら一本の毛が生えるところから毛が2本出ていますね。第一原則に従ってこのような突然変異症状を示す遺伝子を名付けた例として、これまでは次の二つがあります。

geminimusashiの症状に似た毛の形成異常の症状を示す遺伝子に

もっと他にも可能でしょうね。gemini(ふたご座)、forceps(ピンセット)、pine needle(松葉、日本語で“matsuba”の方がいいかな?)など。
さきほど、「既にある遺伝子名にあやかった命名」というのを紹介しましたね。宮本武蔵と言えば佐々木小次郎ですが、musashiの症状に似た毛の形成異常の症状を示す遺伝子に“kojiro”という名前を付けられるでしょうか?佐々木小次郎の売り物は長い剣で、変異症状とは似ていないですから、混乱を招きそうで適当ではありませんね。musashiに拮抗して働く遺伝子の名としては理想的ですが。

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