遺伝学の歴史

種々の遺伝現象

 高等動植物を始めとする有性生殖を営むほとんどすべての真核生物 (eukaryote) では、体を構成する細胞は、生物の種によって決った染色体 (chromosome) のセット(これをゲノムという)を2セットずつもっている。このような二倍体(diploid)染色体をもつ生物は生殖のときに、減数分裂(meiosis) によってこのゲノムが1セットずつ生殖細胞に分配され、生殖細胞では精子も卵も染色体数は半減して半数体(haploid)となる。このような生殖細胞が受精すると、精子と卵の染色体が合一して再び2セットのゲノムをもつ受精卵となり、それが発生して二倍体の生物に発育する。

「基礎遺伝学」(黒田行昭著;近代遺伝学の流れ)裳華房(1995)より転載