研究概要▶

全長2メートルのヒトゲノムDNAは核や染色体のなかに どのように折り畳まれているのか??

直径2nm、全長2mにも及ぶヒトゲノムDNAは、私たちの体の設計図であり、細胞の核や分裂期染色体の中に収められています。ゲノムDNAはまず塩基性蛋白質ヒストンに巻かれてヌクレオソーム構造をつくります。今まではこのヌクレオソームは、折り畳まれて直径約30nm のクロマチン線維、そしてさらなる階層構造を形成するとされてきました。そのモデルに疑問を持った私たちは、「生きた状態」に近い細胞観察ができるクライオ電子顕微鏡や、溶液中の非結晶物体の構造解析が可能なX線散乱解析などをおこなって、新しいモデルを提唱しました。それは、ゲノムDNAが規則的な30nmクロマチン線維ではなく、ヌクレオソーム線維の不規則な折り畳みとして存在し、しかも絶えず動いている、というものです。

ヌクレオソームの模型を作ろう探検隊「前島教授から一言」