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  母性遺伝子glp-1 (Notchホモログ) のpos-1, spn-4遺伝子による翻訳調節。
A) 野生型胚、B) pos-1 変異体、 C) spn-4変異体の4細胞期胚のGLP-1抗体による染色。 野生型では全割球にmRNAが存在するが、前側割球Aba, ABpの細胞膜のみにGLP-1タンパク質が見られる。 変異体での発現パターンからpos-1spn-4 遺伝子が逆向きの翻訳制御をおこなっていることがわかる。


 


線虫C.elegans
- ゲノムから固体へのメカニズム解明を目指して -

 「ゲノム情報から個体がどうやってできるのか?」そのメカニズム解明のために、そして究極的にはコンピュータ上での再現をめざして、線虫 C.elegans を用いて研究を進めています。このために基盤的な情報を網羅的に得る作業と個別的な研究がバランスよく有機的に進むよう心がけています。基盤情報としてはcDNAプロジェクトを出発点として全遺伝子の半分以上の約14,000遺伝子の発現パターンを明らかにしてきました。さらにRNAi、抗体作成などによって機能解析を進め、「どの遺伝子が、いつ、どの細胞で、何をしているか」というゲノムの発現・機能マップデータベースNEXTDB < http://nematode.lab.nig.ac.jp/ > に統合化しています。これらの情報を最大限活用した個別研究では、以下のテーマで進めています。

・細胞運命決定に関わる母性遺伝子の翻訳制御メカニズム
・遺伝子発現クラスタリング解析と遺伝子カスケードの解析
・細胞特異的発現調節領域の同定と発生の遺伝子制御機構
・初期胚発生の計算機モデル化とコンピュータシミュレーション
・近縁種の発生パターンと遺伝子発現パターンの比較解析

さらにDNAシーケンシングセンターを運営し、進化上重要な生物やその近縁種などについての比較ゲノム研究も進めています 。 http://dolphin.lab.nig.ac.jp/