イベント

講演会

11:00~12:00 「行動は遺伝するのでしょうか?」 小出 剛 准教授

わたしたちは、会話の中で性格が親譲りであることをよく話題にします。あるいは、逆に親に似てないということが話題になることもあるでしょう。またマスコミなどでは、一つの遺伝子があたかも性格を決定しているように報道されることもあります。しかし、本当にそんなに単純なのでしょうか?このデリケートでしかも皆さんの強い興味をひく問いに答えるのは難しいものでした。しかし、遺伝学が進んでくるとともに、ようやくそのような問題にも少しずつ答えを出せるようになってきています。わたしたちは、ヒトではなく、マウスを使って研究をすることで、そうした行動や性格の遺伝の問題に取り組んでいます。今日は、私たちの研究を通じて分かってきた行動と遺伝子との関係についてご紹介しましょう。

13:00~14:00 「社会の為の知識のあり方」 大久保 公策 教授

世界の現状は問題山積です。なにより多くの人が閉塞感を持つ理由は努力目標や解決策が見当たらないからです。
我が国では完全雇用と公平な所得配分を企図し、柔軟な財政出動による総需要管理政策や合理的な金融政策が行われています。輸出型がけん引する企業集合の増益を介して所得配分し、喚起される消費からの税収増で問題解決を狙ういわゆるトリクルダウン政策です。
一方、少子高齢化や経済の停滞、国民の精神の荒廃など社会が抱える問題の多くは、大企業の利潤動機や大組織の自己目的化が、倫理的、社会的、自然制約条件を超えた結果です。これを一般化すれば政策を支える経済理論の前提がすでに崩壊していることを意味しています。つまり現在の社会機構下で努力をしても問題解決は期待できないことになります。
神学から錬金術や占星術の系譜を受ける現代科学は「真理の追究と知識の編纂」を通じて社会共通の思想基盤を与える役目を果たしてきました。
しかしながら高度に専門分化した知識は一部の組織のみが利用する政府の財政出動同様にトリクルダウンでしか人々にその恩恵を与える道を持っていません。
ここでは社会における知識のあり方を変えるマインドと技術が社会の構造自体を変え、問題を解決する糸口を与える可能性を持つことを解説し取り組みの実例について紹介します。

テーマ展示

 
遺伝研では世界中から収集された7,000系統以上の野生イネ・在来栽培イネを保存し、その種子などを研究者に分譲しています。これらの多様な系統は、イネの進化研究および有用遺伝子検索の絶好の材料となっています。
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生き物が持つ遺伝情報の全体であるゲノムは、医学や生物進化の研究に重要な役割を果たします。遺伝研で行われている進化・ゲノム研究、ナショナルバイオリソースやデータベース、遺伝研スーパーコンピュータの紹介をおこないます。
遺伝学などの研究で多用される生物を「モデル生物」と呼びます。会場では主要なモデル生物である線虫・ショウジョウバエ・ゼブラフィッシュ・マウスの特徴を利用した、さまざまな研究を紹介します。
マウス(ハツカネズミ)はその名の通り、妊娠期間が20日間しかありません。ここでは、次世代に遺伝情報を伝える精子と卵子の出来方や、20日という短期間に1つの受精卵からマウスがどう形づくられて行くのかを理解しようとする研究の一端を紹介します。
生物を形づくる細胞は、タンパク質やDNAなどの分子を含んでおり、それらが秩序だって働く事で生命活動が保たれています。ここでは、細胞内の分子を観察することで、生命現象を理解しようとする研究を紹介します。

スタンプラリー

展示会場をまわってスタンプを集めよう!
台紙は総合案内で配布します。