哺乳動物遺伝研究室・城石研究室

マウス高次形質の統合的遺伝解析

教員

 

Research Summary

当研究室では、マウス近交系統や突然変異体の表現型に着目した“順遺伝学”と遺伝子改変マウスを用いた“逆遺伝学”の両方法論を駆使して、形態形成やエネルギー代謝などの高次生命現象を制御する遺伝メカニズムの統合的理解をめざしています。また、生物遺伝資源事業として、野生マウス由来系統を含めたゲノム多型情報や表現型情報の収集と整備を行うとともに、亜種間コンソミック系統など、マウス機能ゲノム学のためのバイオリソースの開発を進めています。

肺から魚の浮袋への形態転換に伴うShh 遺伝子エンハンサーの進化:
形態形成に働くShh 遺伝子発現を調節するエンハンサー配列が、肺を持つ陸生動物では消化管の腹側で活性を持つこと、一方、浮袋を持つ真骨魚類では、このエンハンサー活性が喪失し別のエンハンサー配列が消化管の背側で活性を獲得したことが明らかになりました。つまり、肺から浮袋への形態進化に伴ってエンハンサー活性の腹側から背側への軸性転換が生じたことがわかりました。

Publications

Sagai, T., Amano, T., Maeno, A., Kimura, T., Nakamoto, M., Takehana, Y., Naruse, K., Okada, N., Kiyonari, H., and Shiroishi, T. (2017). Evolution of Shh endoderm enhancers during morphological transition from ventral lungs to dorsal gas bladder. Nat commun 8, 14300.

Takada, T., Yoshiki, A., Obata, Y., Yamazaki, Y., and Shiroishi, T. (2015). NIG_MoG: a mouse genome navigator for exploring intersubspecific genetic polymorphisms. Mamm Genome 26, 331-337.

Oka, A., Takada, T., Fujisawa, H., and Shiroishi, T. (2014). Evolutionarily diverged regulation of X-chromosomal genes as a primal event in mouse reproductive isolation. PLoS Genet 10, e1004301.