発生工学研究室・相賀研究室

マウス発生工学を用いた初期発生現象の解析

教員

 

Research Summary

発生過程ではいろいろな遺伝子が時間的・空間的に正確な制御下で発現し、機能を発揮します。そのような遺伝子の機能及び発現調節機構を解明するためにはマウスを用いた個体レベルの解析は重要です。当研究室では発生工学的手法を用いて、中胚葉形成機構、生殖細胞の性決定機構、また精子形成、卵子形成を支配するRNA制御機構の解明を目指しています。最近はクリスパーを用いた遺伝子改変技術を用いて、多くの有用マウスを作製し解析することにより、生体内における本来の遺伝子機能の解明を目指しています。

A-B.体節におけるNotchシグナルの活性をGFPレポーターで可視化した。Notchシグナルは体節の後方部でのみ活性化。C.胎生期の雄生殖細胞(赤)におけるNanos2タンパク質(緑)の局在。D.Nanos2を持続発現(緑)すると、分化した精子細胞は失われ、幹細胞(マゼンタ)が増加する。生後6週の精細管。E. 生後直後の卵巣切片。生殖細胞(マゼンタ)は体細胞(緑)に囲まれたシストとして存在する。F. 生後12日目の卵巣切片。シストは崩壊して原始卵胞は活性化(緑)し卵子として成長する。原始卵胞活性化機構の解明を目指している。

Publications

Wu, Q., Fukuda, K., Kato, Y., Zhou, Z., Deng, C.X., and Saga, Y. (2016). Sexual fate change of XX germ cells caused by the deletion of SMAD4 and STRA8 independent of somatic sex reprogramming. PLoS Biol 14, e1002553.

Kato, Y., Katsuki, T., Kokubo, H., Masuda, A., and Saga, Y. (2016). Dazl is a target RNA suppressed by mammalian NANOS2 in sexually differentiating male germ cells. Nat Commun 7, 11272.

Suzuki, A., Niimi, Y., Shinmyozu, K., Zhou, Z., Kiso, M., and Saga, Y. (2016). Dead end1 is an essential partner of NANOS2 for selective binding of target RNAs in male germ cell development. EMBO Rep 17, 37-46.