生体高分子研究室 前島研究室 今井 亮輔 さん

今井 亮輔
研究テーマは何ですか?
細胞に抗がん剤などの薬を与えたときに、核にまで入っていって、DNAにダメージを与える。そのときDNAの動きがどう変化するのかを確かめようとしています。特殊な顕微鏡を使って、DNAが巻き付いているタンパク質 (ヒストン) を光らせて、それが動いているのを直接観察しようとしています。
前島研究室を選んだ理由は?
大学のとき「こういう研究したら面白いな」と思うニュース記事があったんです。でもそれが誰の研究かは知らなくて。たまたま遺伝研の説明会に来てみたら、その記事の研究していた人が前島先生で「あ、この人なんだ、ここにいるんだ」と。ポスターの前で話をしたらその研究が面白いなと感じたんです。いろいろ回るというより直感で決めました。
実は、説明会の直前までは大学の院に進んで就職して・・・と漠然と考えていました。でも、試しに見てみようと説明会に来てみたらものすごく魅力的に見えたんです。この世界に進んだら普通の就職はできなくなるかもしれないけど、研究の道は面白そうだなやってみようかって思って。
遺伝研はどうやって知りましたか?
知り合いから「静岡に研究所があって、そこに大学院がついてるみたいだよ」って聞いて初めて知りました。それでホームページを見てみたら、説明会の申し込みの締め切り当日で、これは迷っている暇はない!と思って申し込んだんです。行ってみたらあとはとんとん拍子。
申し込みギリギリだったっていうのと、記事で面白いと思っていた先生がそこにいたっていうのと、なんとなく縁を感じますね(笑)。
説明会バスツアーはどうでしたか?
車内では大学院生の方へのぶっちゃけた質問みたいなのが多かったです。自分はTOEICの点数はいくつくらいですか?という話を聞きました。そういう質問は、説明会でいろんな方がいる中では聞きにくいかなと思うので、バスの中はいい空間だと思いました。
学生生活はどうですか?
学生が少ないですね(笑)。でも少ない分、一人ひとり先輩も先生もだいたい知ってるし、いろんな方に良くしていただく。先輩は面倒をよく見て下さるんです。
部活はバドミントン部に入っています。普段、違う分野の研究をしている方と接する機会はあまりないけれど、この部活にはいろいろな研究室の学生もポスドクも先生もいらっしゃるから、様々な方と知り合えます。
研究所に大学院があるのはどう思いますか?
大学の研究室と比べると研究室間の交流があるなと感じることが多いですね。所属の先生が、他研究室の先生を紹介してくれて話を聞けたり、そこのポスドクの方に実験方法を教わるとか、そういうことまでやって下さるんですよ。
一番すごいなと思ったのは、実験していて急遽試薬が必要になった時。先生に「みんなに聞いてみたら」と言われたので「すみません、この試薬が足りない、1回分だけ使わせていただけないでしょうか?」と遺伝研のメンバー全員にメールを送りました。するとものの15分で数カ所から「うちにあります」というメールをいただいたんです。そのとき「ああ研究室間ってこんなに隔てがないんだ!」と驚きました。
後輩へのアドバイスは?
興味のある研究室の先生とは、必ず面と向かって話をしてみないといけないと思います。できれば先生だけじゃなくて研究室の全員と面と向かって話す。自分も、最初は前島先生の研究についての記事が面白いと思っていた程度なんですけど、実際に話してみたらより一層面白く感じて、ここで研究してみたくなったんです。
それから、進学をあまりマイナスに考えない方がいいのかなぁと。ドクターに進むことはみんな厳しい世界だと言うけれど、ネガティブになってもしょうがない。もっとアクティブにチャレンジして、いろんな人にアポとったりして動いてみたらいいんじゃないかなと思います。
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