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リボソームの働き

stage1
翻訳開始
 

翻訳開始
翻訳
活性中心の拡大
アンチコドンの拡大
翻訳終了
 
まず、30S サブユニット(青)と「開始tRNA」と呼ばれるMet-tRNA(黄)の複合体がmRNA(赤いひも)に結合します。mRNAにコードされた開始コドン(AUG)をMet-tRNAが認識すると、リボソームの50Sサブユニットが結合し、タンパク質の合成(翻訳)が始まります。

次のアミノ酸をつけたtRNAがリボソームの複合体の中に入り、リボソームの活性中心付近にアミノ酸を結合したtRNAの末端が近接して並びます。 リボソームの酵素作用により、最初のtRNAに結合していたアミノ酸(Met:メチオニン)が、隣に入ってきたアミノ酸と結合し、元のtRNAとの結合が切れます。

50Sサブユニットがスライド(向かって右へ)します。これによってあとから入ってきて、アミノ酸を受け取ったtRNAは50Sサブユニットの中央にきます。アミノ酸を失ったtRNAは、50Sサブユニットの隅(左側)に移動します。

50Sサブユニットが再びスライドして元の位置に戻る際に、tRNAとmRNAもいっしょに移動するため、最初に結合していたtRNAはリボソームの外に追い出されます。 リボソームの中には、2個のアミノ酸(Met、任意のアミノ酸)が連なったジペプチドを持つtRNAが残ります。