文部科学省科学研究費補助金『特定領域研究』/染色体サイクルの制御ネットワ−ク
染色体サイクル Group News Letter October 2005 No.1
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染サイカルチャースクール
潤ちゃんのお絵描き塾
研究者のためのイラストレーター講座 その1
中山 潤一
理化学研究所・発生再生科学総合研究センター・チームリーダー
敷居の高いソフトの一つとして、Adobeのイラストレーターがある。
まずは、最初の一歩を踏み出すこと。その作風?で定評のある潤ちゃんこと中山潤一に初歩から奥義まで教えていただく。
はじめに
 本特定領域のイメージ図(右図)の作成に携わったことがきっかけで、ニュースレター担当の仁木さんに半ば強制的にお願いされ、このような珍妙な企画を始めることになりました。このニュースレターに目を通す皆さんは、何らかの形で自分の研究結果を発表する機会が多々あるのではないかと思います。ほとんどの場合、PowerPointを使って発表する機会が多いので、実験結果やモデル図などの描画をする際にも、PowerPointの描画ツールを使っている人が比較的多いのではないかと思います。しかし、過去に描画専門のソフトを使った経験を持つ人ならもちろん、そうでない人でもPowerPointの使い勝手に、物足りない思いをした人は多いのではないでしょうか?
図1.染色体サイクル概念図
また最近では論文の投稿の際にも、PowerPointではなくイラストレーター等の描画ソフトを指定される場合もあります。このような理由でイラストレーターを使い始めた人も多いと思いますが、いわゆる専門職の人が使うソフトだけあって、かなり敷居の高いソフトにように思われます。そこで、最低限こんな知識さえあれば論文用の図が出来る、あるいはこんなちょっとの工夫で見栄えの良い絵が描ける、というような基本的な技術を簡単に紹介する機会になればと思い、この企画を引き受ける事にしました。もちろんここで紹介する事は、イラストレーターの解説本を読めばすぐに習得できることですので、習熟者には「当然知っている」というような事ばかりだと思います。また、イラストレーター以外の描画ソフトをきちんと使いこなしている人には全く興味ない話かもしれません。私自身イラストを描くことを本業にしているわけではありませんので、知らない技術はまだまだ沢山あります。ですから、特に「初級の研究者のための」という限定的な読み物として参考にしてもらえたら幸いです。
第1回 ペンツールを使いこなそう
 イラストレーターでは、PowerPointでもおなじみの円、楕円、四角形、多角形、円弧、星型、等の既成の図を書くことはもちろん簡単に出来ます。ですからこれらは省略するとして、実験結果を示す際にまず何が最初に必要かというと、多分線や矢印ではないかと思います。イラストレーターで線を書く前に理解しなくてはいけないこととして、イラストレーター上の線や曲線はパス、アンカーポイントから構成され、アンカーポイントに表示される方向線をその端の方向点で変更することで、曲線の調整を行うことが出来ます(右図)。
 オブジェクト全体を選択するではなく、ダイレクト選択ツールを使うと1点のアンカーポイントを選択でき、青で表示され方向線と方向点を変化させることが出来ます。また初めから方向線の付いた線を書く場合、直線ツールではなくペンツールを使います。ペンツールを選択すると最初にクリックした点にアンカーポイントが付けられ、そのままクリックを外さすに左右上下の別の方向に向けてドラッグすると、方向線付きのアンカーポイントを作ることが出来ます。ペンツールにはアンカーポイントを最初に作る普通のペンツールに加えて、既存のパスの中にアンカーポイントを付加する追加ツールとアンカーポイントを削除する削除ツールまた、アンカーポイントをスムーズなものから方向線のないポイントに切り換える、切り換えツールがあります。以上のパス、アンカーポイント、方向線を理解して自由にペンツールを使いこなす事が出来ると、イラストレーターへの敷居がかなり低くなるはずです(つづく)。
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