研究概要
我々の研究室では、突然変異マウスや実験用マウス系統を用いて『表現型から遺伝子』に迫る Forward Genetics と、ノックアウトマウスやトランスジェニックマウスを用いて『遺伝子から表現型』に迫る Reverse Genetics の両方法論を用いて、研究を進めています。 これまで Forward Genetics によって、
マウス系統間の生殖隔離に関わる遺伝子座の同定
、
四肢の発生に極めて重要な
shh
(sonic hedgehog) 遺伝子の指芽特異的なシス調節領域の同定
、上皮形態形成に関わる新規遺伝子ファミリーの単離 などを行ってきました。また Reverse Genetics を用いて、突然変異マウスの原因遺伝子の証明も行っています。 さらに当研究室では、 実験用マウス系統 の維持分譲事業も行っています。これらの実験用マウス系統は、世界各地から収集したマウスに由来しており、その地域で固定された遺伝的背景を持つため、それぞれ固有の表現型を示します。中でも MSM 系統は、この静岡県三島市で採取されたマウス由来の実験系統です。 MSM 系統の全ゲノムを網羅する BAC-end sequense を、最も一般的に使用される B6 系統の塩基配列と比較すると、約 1 %が SNPs (single nucleotide polymorphisms) であるという事が分かりました (Genome Res. Abe
et. al.
2004) 。これは、ヒトとチンパンジー間の塩基配列の差に相当します。このような遺伝的多様性に立脚して、 MSM 系統と B6 系統を用いた
コンソミック系統
の開発とそれらの網羅的な表現型解析が進行中です。
研究内容
B6-MSM コンソミック系統群を用いた解析
四肢の発生遺伝学的解析
新規
Gsdm
(Gasdermin) 遺伝子ファミリーの解析
研究サポート
胚操作(トランスジェニックマウス、ノックアウトマウス)
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