当研究室は哺乳類の胚発生機構を細胞・組織から遺伝子に至る様々なレベルから研究す ることを目指しているが,特に生殖細胞と脳神経系の発生機構に注目している.研究室の 構成としては中辻憲夫教授,白吉安昭助手,9月に着任した斎藤哲一郎助手の教官3名と 中村紀美代技官,総合研究大学院大学遺伝学専攻の大学院生3名と他大学院に所属する特 別共同利用研究員3名,そして12月から加わった生物系特別産業技術研究推進機構派遣の ポストドク研究員1名,が研究を行った.研究の遂行に当っては,文部省科学研究費補助 金から中辻憲夫を代表者として基盤研究(B)(2)「マウス始原生殖細胞の発生分化制御機構に 関する研究」,基盤研究(A)(1)「哺乳類胎仔生殖細胞の操作による遺伝子導入技術の開発研 究」,重点領域研究「生殖細胞の特質」の公募研究「マウス胎仔生殖細胞の分化制御機構 に関する研究」の交付を受けた.また中辻憲夫は科学技術庁の科学技術振興調整費による 総合研究「臓器・組織再生システムのための基盤技術の開発」の中で研究題目「初期胚細 胞系列に由来する幹細胞の制御機構の研究」を担当した.さらに生研機構基礎研究推進事 業からの委託研究「胎子生殖細胞と生殖細胞株を使った発生工学技術の開発」を開始した. なお東海大学海洋学部中辻孝子助教授と共同で魚類胚発生(文献4)と造血系幹細胞に関す る研究を行った.
研究業績